R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

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(小説を出版する時の流れ)コラム/出版の実際(後編)

出版の実際(後編)

本を出版する時って、どんな感じ? 私が過去に出版した電子書籍を例にとってご紹介している、今回は後編です。

 

【CONTENTS】

出版の実際

 

出版社での原稿審査に合格して、私は無事に電子書籍を出版できた訳ですが、それまでの道のりを詳しくご説明いたします。

 

たまたま送ったコンテスト

私は小説をずっと描き続けていた訳ではなく、他の趣味の関係で買った文芸関係の雑誌のコンテストに、たまたま応募したところ、そのショートショートが入選になったのです。

 

活字になる喜び

入選したショートショートは雑誌に掲載され、自分の書いた文章が活字になったのを見た時、とても感動したのを覚えています。

その事がきっかけとなり、そこから小説を書き始めました。それまでは、中学生位の頃にショートショートの真似事のような話をいくつか書いた程度でした。

 

その後に応募したコンテストでは入選はしませんでしたが、作品を送った出版社からアンソロジーへの誘いがありました。これはいわゆる共同出版にあたるもので、書き手が掲載料を支払って本に載せてもらうというものです。

 

活字になった文章を見るたびに、私はいつか自分で商業出版として出したいと思うようになりました。

 

出版権をかけたコンテスト

その後、別の出版社がネット上でコンテストを開催しており、最優秀賞になれば電子書籍が出版できると言うものでした。

 

逃した出版権

私が送ったショートショートは、優秀賞にはなったものの出版権は獲得出来ず、手元には、それに向けた原稿が残りました。

 

強い思い

「必ず出版する!」との、強い思いで私は出版社に原稿を送る事に決めました。

もちろん、事前に原稿の受付や、送る方法などをメールで問い合わせた後の事ですが。

送った原稿に、「商業出版しか考えていない為、その基準で審査をお願いします」との趣旨の一文を添えて送りました。

 

ルールは必ず守る

出版社に原稿を送る際は、必ずルールを守りましょう。原稿受付の可否はもちろんのこと、送付方法や、メール等の場合はファイルの形式や様式、表紙やタイトルの付け方などの決まりを確認してから送りましょう。

  

ルールを守らなかった場合、それが審査に影響する事もありますし、出版社の印象も良くないと思います。

 

 

私が送った審査用原稿

 

形式

メールにテキスト形式のファイルを添付

 

原稿量

ショートショートの場合、原稿量は最低でも原稿用紙換算で百五十枚以上はあった方がいいでしょう。

 

また、審査後にボツ原稿や手直しなども考えた場合、送った作品数の三分の一以上のストックを用意しておき、すぐに差し替えに対応できる体制をとっておくと良いと思います。もちろん、ストック量は多いに越したことはありません。

 

出版社より審査期間の回答

三ヶ月後。

 

審査結果の確認

三ヶ月プラス一週間経った後にメールにて審査状況をこちらから確認。

 

出版社からの回答

現在審査中のため、約一週間後に回答しますとの返事。

 

出版社から審査結果の通知

送った二十五作品が、ABCのランクに分けられ、特に印象の深かったものについては細かい感想が添えられていました。

 

不採用のものを除くと原稿が不足しているので、他に十作品ぐらい追加で送ってくださいとの回答がありました。

 

追加作品の送付

約二ヶ月後に十作品を送り、再度審査をしていただきました。実際、追加原稿の送付が二ヶ月後と言うのはかなり遅く、本来は直ぐに遅れる体制を取るのが良いでしょう。

 

審査期間が三ヶ月あった訳ですから、この間にも新作をどんどん書き上げ、ストックを出来る限り増やしておくのです。

 

 

追加後の回答

再度審査した結果、不採用のものがあった為、あと五作品ほど欲しいとの依頼がありました。

 

再度追加作品を送付

さらに一ヵ月後、追加の五作品を送りました。

 

出版の準備

 

原稿数が出版できる量に達したので、出版を予定しています。

デビューの時期に合わせた時事ネタで一作品欲しいのでと、テーマとエピソードを指定した状態で追加の依頼がありました。

期限は一週間後です。

 

表紙のデザインと原稿チェック

表紙は最初に希望を聞かれ、それに合わせたもので三種類のサンプルが送られてきてその中から選びました。

 

原稿は出版社でチェックを受け、紙に印刷されたものに校正チェックが入り、宅配便で送られます。

誤字や脱字はもちろんですが、出版するにあたり、表現方法として適切でない場合も、書き直しが要求されることがあります。

チェックと修正が終わった原稿を、再度宅配便で出版社に送り返します。

 

出版契約書の作成

 

郵送で出版契約書が二通送られ、その内容を確認した上で署名とハンコを押し、二通作成したものに割印を押して、一通を出版社に返送します。

 

出版契約書には、契約期間や契約更新の方法印税率やその支払い方法などが記載されています。

 

印税率

一般的な割合ですが、紙の書籍の場合一割前後電子書籍の場合は五割前後の印税率が標準的な数値になります。

 

最近の電子書籍

 

最近では電子書籍の出版も、随分スムーズになっています。データ形式も複数に対応しているものもあり、原稿のやり取りもメールだけで可能な物もある様、審査期間も短くなり、本を出しやすい環境になっています。また契約の内容にもよりますが、印税率も選べる形式あるようです。

 

次回は、ショートショート『あとがき』の創作プロセスの公開です。

 

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