あとがき
作家人生十年の節目となる、自身の集大成とも言える作品集のあとがき。作家はその思いを込めて、そこに至るまでのエピソードを書き綴るが……。
【CONTENTS】
- テーマからの発想
- 発想からのキーワード選出
- POINT1:タイトル
- POINT2:書き出し
- POINT3:ユーモア
- POINT4:前半のストーリー
- POINT5:展開〜オチ
- 総合的なポイント
- コラム/アイデア発想法(前編)
テーマからの発想
今回のテーマは「あとがき」です。
「あとがき」と言えば、通常は著者が執筆の後に、その本を書くにあったてのエピソードや、物語のヒントになった出来事、その時代に起こった社会問題や現象といった、その本に反映された要素について書く場合が多い訳です。ただ、これを普通に書いたのではネタになりません。
今回は出来るだけコメディタッチなものに仕上げたいと思い、それを実現させるには逆転の発想が良いのではないかと思いました。
発想からのキーワード選出
あとがき、著者、作家、書評、逆転の発想
POINT1:タイトル
「あとがき」
今回の話を書くにあたって、タイトルは「あとがき」がベストだと思いました。変にひねってしまうより、シンプルに。そして、これは伏線でもある訳です。
POINT2:書き出し
—著者あとがき—
タイトルに引き続き、さらに伏線の要素を強くする為、念押しで冒頭に入れました。
POINT3:ユーモア
オチに向かって落差を大きくしようと思い、著者の人間像は少し傲慢な感じと、なおかつ間抜けな雰囲気を作りました。
大御所の作家を思わせるほどの大きな態度の割に、三年間も新作が書けていなかったり、身の回りに起こったエピソードは愛犬の家出やら妻に逃げられたりと、頼りない部分や、車中での生活をホームレスだったと、物事を大げさに表現する人物であるイメージを付けた訳です。
POINT4:前半のストーリー
起
三年間新作が書けなかった事について、身の回りのエピソードを語る。少々間抜けなエピソードにしています。
承
出来上がった作品集の内容に触れ、今回の本が自身の集大成とも呼べる作品であると説明。
POINT5:展開〜オチ
転
『あとがき』は、順調に完成した。
結
今回の『あとがき』は、実は作品を書く前に書いたもので、知人の作家から聞いた『スランプ』脱出方法だった。
総合的なポイント
この作品は、著者が実際に本の「あとがき」を書いている想定で話が進んでいます。要するにミスリードです。
作家生活十年ほどのキャリアにもかかわらず、すでに三年間のブランクがある、実際にはあまり売れていない作家の話と言う想定です。
「こんな作品を書くのは、せいぜい自分の頭がおかしくなった時か、あるいは自分が死ぬ直前ぐらいなものだ」
著者は上記のような、自分が普段書かない様な作品をサービス精神で書いたと述べていますが、実際には相当追い込まれている状況にあり、内心スランプを脱出する事が出来たら本当に書くつもりでいます。しかし、この作家はその事を認めようとはせず、あくまで強気の姿勢を貫くような性格に設定しています。
結局はスランプに陥った状況から何とか抜け出す方法はないかと、知り合いの作家から聞いた話を実行してもがき苦しんでいるのが現実です。
このような流れで書く事によってオチが明らかになった時、より読者の方に楽しんでもらえるよう、考えた結果の構成です。
コラム/アイデア発想法(前編)
アイデアの発想法として、私が普段実践しているのは、テレビやラジオ、それに雑談など、目から耳から入る情報は全て取り込むようにしています。
特にテレビやラジオは自分で選局していない時に、出来るだけ他人がセットしていた状態のまま、観たり聴いたりする事にしています。そうすることによって、自分が触れない情報が新たに取り込まれるのです。
また他人の雑談などでは、たまたま耳にした言葉で自分の知らないキーワードがあれば、それはすぐにネットで調べることにしています。
そこから意外なアイディアが生まれることが時々あります。
アイデアを発想するために参考にしている本や、具体的な方法については次回アイデア発想法(後編)でお話ししたいと思います。
創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!
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