ANSWER
月に一回ペースのショッピングセンター通いは、夫との離婚がきっかけだった。近所では買えない雑貨の購入や、気分転換が目的だったのだが……。
【CONTENTS】
- テーマからの発想
- 発想からのキーワード選出
- POINT1:タイトル
- POINT2:書き出し
- POINT3:ユーモア
- POINT4:前半のストーリー
- POINT5:展開〜オチ
- 総合的なポイント
- コラム/小説キャラクターの作り方
テーマからの発想
今回のテーマは正直難しかったですね。『伏字』って言ってもねえ……。
普通に考えて『伏字』は『伏字』な訳でして、意味からして『隠語』あたりのネタですかね?
これは週刊誌などの記事で、実際の企業名をはっきり書けないけど、読者にはそれをこっそり伝える。まあ平凡ですが、その辺の案が浮かんできましたね。
他にはパソコンなどで暗証番号や、パスワードに関するネタ。画面上で表示されなくなってますよね。ちなみに、この案は一応途中まで書きかけて、『作成中』フォルダに収めてます。たとえ長期間眠りそうなネタでも、必ずここに収める事にしてますが……。
発想からのキーワード選出
伏字、黒丸、暗号、隠語、パスワード
POINT1:タイトル
ANSWER
タイトルは『ANSWER』です。子供が伏字に関するクイズを出し、それに対して答える意味が一つです。
そして、それに答えた事によって、主人公が今後の人生をどう生きて行くのかと言う、別の意味の答えが導き出されます。それらを総合して『ANSWER』と付けました。
POINT2:書き出し
アキコが二十歳ぐらいから知るショッピングセンターは、オープンから既に三十年は経つだろう。ここにはしばらく来なかったが、最近また利用するようになったのは、十年以上連れ添った夫と別れた事がきっかけだった。
ショッピングセンターの歴史を語りつつ、主人公の年齢も明らかにしています。
今回の作品では、どちらも大まかに年数が分かればよかったので、このような表現にしています。
POINT3:ユーモア
「『よふかし』? 『よふかし』ってなあに?」
この子は夜更かしと言う言葉を知らなかった。
「あのね、『よふかし』って言うのは、夜に寝ないで遅くまで起きてる事よ」
「なーんだ。それなら大丈夫。ぼく、いつも八時に寝てるもん。だけど答えは不正解」
夜更かしと言う言葉すら知らなかった子供は、自分の無知に関して、実にあっさり受け流しています。
しかし、相手が正解しなかった事に関しては、ばっさりと切り捨てる。言いたい事を遠慮なく、はっきりと言うタイプの子供であるという性格付けが狙いで、このようなやり取りを入れた訳です。
POINT4:前半のストーリー
起
主人公は若い時から利用しているショッピングセンターに月に一回通っている。雑貨などを見て気分転換をするのが目的だった。
承
買い物を終えてベンチで休憩していると、子供が話しかけてきて、クイズを出し始めた。
POINT5:展開〜オチ
転
ショッピングセンターに来ていた目的は、実は万引きであったが、その現場を子供に見られたのではないかと不安になる。それは子供がクイズの答えとして、それを用意していると思ったからだ。
結
子供は万引きの事は全く知らず、別の答えを用意していた。しかし主人公は、自身の行動をとがめられた気がして、これをやめるきっかけにしたいと考え始める。
総合的なポイント
作品の後半まで、主人公がショッピングセンターに来た理由は、あくまで普通の買い物です。しかし、子供の登場で事情が変わってきます。
ただ、ここでそのまま進むのではなく、更にもうひと展開用意しました。
ラストは、はっきりとした結果を用意をするのではなく、読者の方に考えてもらうパターンで終えました。
コラム/小説キャラクターの作り方
作品内でのキャラクター作りですが、私は普段有名人や知人をベースにアレンジしています。それに加えてキャラクターに付けた名前でイメージを膨らませています。
名前については姓名判断を参考にしたり、個人的なイメージで大体の性格を決める様にしています。
モデルとなる人物が決まると、後の作業が随分と楽になります。架空ではありますが、そこに人物像がある訳ですから、この人ならこんな時にどういう行動をとり、どんな台詞を言うかなんて事が、ある程度想定出来ますよね。
物語の中でキャラクターが勝手に動いたり話したりって、こういう風に設定すると、頭の中で本当にそういう事が起こるんです。
更に詳しいキャラクター作りについては、次回小説キャラクターの作り方(後編)でお話ししたいと思います。
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