コラム/名前の付け方(後編)
前回に引き続き『名前の付け方』のお話なのですが、前編では漢字やカナ、そして文字数について書きましたが、では実際の『名前』は、どうやって決めているのか? そんなお話です。
【CONTENTS】
時代の流れ
名前に限らず物語の場面設定であるとか、物価などを含めた時事についての情報は、可能であれば作品を発表してから年数が経っても、古さを感じさせない書き方が良いと私は思います。
しかし、物語の構成上でストレートに表現しないと書きにくい場合もよくあると思います。事実、私が過去に発表した話の中には時事ネタを扱った事で、わずか数年で古さを感じる話になってしまった物もあります。
結果として、私の書く物語については、あまりその辺りは気にせず書くという事にしたの訳ですが、これは名前の付け方にも大きな影響がある事なのです。
物語に登場するキャラクターは、性別や実在の人物に当てはめたイメージなどと共に、おおよその年齢設定も必要かと思います。
それらはキャラクターの言動や行動そして思考など、あらゆる部分に関係しており、これは物語の長さには関係なく、どの小説にも必要な要素だと思っています。
ここを疎かににしてしまうと、リアリティのない、読者が入り込めない作品になってしまうと思うのです。
年齢による名前の決め方
キャラクターのおおよその年齢を決めたら、その物語を書いている時から遡って、生まれた年代を計算します。その後、その年に付けられた名前のランキングを確認し、その上位のものと、多少アレンジした物をリストに加えます。
現在はそのリストの中から名前を選び、それらがダブらないよう使用したものとそうでないものを区別し、保存しています。
珍しい名前や読みにくい漢字
基本的にタイトルにあるような名前は避けるようにしています。
リアリティと言う点で、私は比較的よく聞くような名前を選ぶようにしています。
また、読みにくい漢字を使った名前ですが、特にあて字等はルビを振る必要がありますし、そのようにしてもなおかつ読みにくい場合もあります。
個人的に、こういった名前のキャラクターが小説に登場すると、それをを読んだ場合、私はやはり現実世界に引き戻されてしまうような、そんな気になるので避けるようにしています。
せっかくテンポよく頭の中で物語が進んでいる途中、「あれ? この文字なんて読むんだっけ?」となると、そこで思考が止まってしまうのです。
お話を書いていても、そんな風になったらもったいないと思いませんか?
私の考えでは、よほど物語に深い関係のある理由がない限り特殊な名前は必要ないのではないかと思います。それよりも、むしろ他の部分で損をしてしまうように思います。
キャラクターにどんな名前をつけるのかは、もちろん書き手の方の自由だと思いますが、私はそのように思うのです。
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