R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の創作プロセスを公開しています

今回の作品/超予測変換、コラム/文字数の合わせ方(前編)

超予測変換

最近普及し始めたスマートフォン用アプリの『超予測変換』。そのアプリを使って小説を書き始めた主人公は、次々と作品を仕上げてコンテストに応募し、入賞作品も徐々に出始めるが……。

 

rhirasawanb.hatenablog.com


【CONTENTS】


テーマからの発想

 テーマは五〇四号室』です。

今回は、かなり限定されたテーマでした。数値だけでなく、普通で考えたら部屋番号以外の何者でもありません。


マンションかアパートか、あるいはホテルか。それがどの建物かで多少話に変化は出るでしょうけど、ベースの話は多分同じ雰囲気になってしまうでしょうね。ある意味で難しいテーマです。

 

発想からのキーワード選出

マンション、アパート、ホテル、部屋番号

 

POINT1:タイトル

超予測変換

タイトルは『超予測変換』です。これは、スマートフォンアプリの名前なんですが、勿論オチにも関係があります。

私が書く作品は、多くの場合タイトルが伏線になっています。

 

POINT2:書き出し

最近はスマートフォンの性能も随分と良くなった。普及率もどんどん上がり、持たない人が少数派に追いやられるばかりだ。使えるアプリも増え続け、便利な世の中になったものだと思う。
 ワープロの様な文字編集専用のテキストエディタなどは、小説を書く人によく利用されるようだ。それらと連動する文字の変換機能も重要な性能で、特に『予測変換』などは入力がスムーズに行えるようになって便利である。
『超予測変換』は最近普及し始めた無料のアプリで、画面の一部に常時広告が表示されているが、基本的な機能は普通に使う事が出来る。スマートフォンの基本的な変換機能を更にアシストするらしい。

 

今回の書き出しは、あえて長めにしています。

既に作品を読まれた方はお分かりでしょうが、オチにたどり着く『転』まではゆっくり、そして『転』からは一気に『オチ』に持ってゆく様にしています。

これは、主人公がある事実に気付いた時、大きな展開が用意されているからなんです。

 

POINT3:ユーモア

毎月決まって応募するようになったネット上のコンテストがある。ここでは毎月課題が一つ出され、それに合った作品を募集している。出される課題は様々で、それを難しいと思うかどうかは書く人によって違ってくる。
 今回の課題は『五〇四号室』だった。なかなかアイデアが出ない。

 

前半の『コンテスト』は、まさに私(書き手)が普段現実世界で実際に行っている事で、物語の世界から、一旦現実世界に引き戻しています。

これは、後々出てくる展開に関係があり、伏線でもある訳です。

小説にはよくある手法ですが、物語の内容に応じて効果的に使うと良いと思います。

 

POINT4:前半のストーリー

『超予測変換』と言うスマートファンアプリを使い始めた主人公は、そのアプリを使って小説を書いていた。


毎月小説を応募しているコンテストの改題に対し、アイデアが浮かばなかったので、とりあえず課題の『五〇四号室』をそのままタイトルにして、小説を書く事にした。


POINT5:展開〜オチ

アプリに頼りきりになって小説を書いていた主人公だったが、タイトルにした『五〇四号室』は、偶然にも主人公の住む部屋を同じ番号で、まるで自分の部屋の話の様に思えてくる。

 

小説に書かれた内容はリアルに現実とリンクして、主人公は逃走中の犯人に襲われてしまう。

 

総合的なポイント

今回の作品は、ある『オチ』に向かって突き進むタイプの物語ですが、これには『リズム』が大事だと思います。

ベースのお話がシンプルな分、他の要素である変化をつける必要が出てきます。

今回、私は『リズム』に注目して、前述の『物語の途中で現実世界に引き戻す』行為は、最大限、いい意味でリズムを狂わせる流れです。

小説には様々なテクニックがありますので、その時々に合わせた物を効果的に取り入れると良いと思います。

 

コラム/文字数の合わせ方(前編)

私が月に一回のペースで作品を投稿している『時空モノガタリ』サイトは、作品の文字数に制限があり、それは二千文字以内となっています。

 

作品を書き上げた時点で制限文字数以内なら問題ないのですが、私が作品を書く場合、推敲前は大抵制限を超えています。

 

その場合、当然文字数を削る必要が出てくる訳ですが、それはどのように進めれば良いのでしょうか?

今回は、私が普段文字数を削っている方法をご紹介します。

 

【小説に必要な情報】

●教師A男は、かつての教え子であったB子と結婚した。

●B子は在学中、A男とは付き合っていなかった

●A男がB子と付き合うきっかけになったのは、A男の同僚である教師C美とB子が卒業後も交流があり、偶然三人で出会う事があった為である。

 

【シンプルな原文とアレンジ文】

(1)シンプルな原文【62文字】

A男はかつての教え子B子と結婚した。B子が卒業後も交流があった、A男の同僚教師C美を通じて二人が再会したのがきっかけだった。

 

(2)アレンジA【54文字】▲8文字

B子は学校を卒業後も教師C美と交流があり、偶然かつての担任A男と再会したのをきっかけに交際、そして結婚した。

 

(3)アレンジB【44文字】▲18文字

B子は学校を卒業後も教師のC美と交流があり、偶然現れたかつての担任A男と交際、結婚した。

 

(1)の文章を基準に、(2)、(3)で文字数を削ってみました。

 

今回、例文があまり良くなかったかもしれませんが、基準となる人物や物を入れ替えて文章を組み立てる事も、文字数調整に役立つ場合があります。

 

また、もっと長い文章では、ある程度要約出来る部分も存在すると思います。

常に制限文字数ギリギリまで使う必要はありませんが、原文が制限を超えた場合は、その必要性が生じてきます。

 

 更に詳しい方法については、次回、コラム/文字数の合わせ方(後編)でお話ししたいと思います。

 

 

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