R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の創作プロセスを公開しています

今回の作品/五点着地、コラム/ストレスシート

五点着地

戦隊ヒーローの一員だった主人公は、メンバーの中で一番人気が無かった。現状では先々自分が俳優としてやってゆく自信が持てず、先輩に相談を持ちかけるが……。

 

rhirasawanb.hatenablog.com


【CONTENTS】

 

テーマからの発想

 

今回のテーマは『着地』です。

『着地』と言えば、単純に高い所から地面に降り立つイメージでした。他の書き手の方は色々捻ったアイデアを出されていた様ですけどね。

 

スポーツなんかのネタも浮かびましたけど、どうも話が進みそうになかったので、シンプルに降り立つ『着地』で考えました。

 

発想からのキーワード選出


着地、アクション、ヒーロー、戦隊

結局のところ、戦隊ヒーローの話にしかならないワードばかり出ました。

その分、ストーリーが出来てゆくのは早かったですけどね。

 

 

POINT1:タイトル


五点着地


正確には『五点接地転回法』と言う様です。

要するに、高い場所から落下した時などに、体の五ヶ所を順番に地面に着くよう回転しながら、衝撃を和らげて着地する方法です。


元々、私はこの着地方法について知識は無かったのですが、色々調べた結果、これは『戦隊ヒーロー』のネタに使えると思い、とにかく書き進めました。

 

 

POINT2:書き出し


「先輩、それをマスターすれば本当に大丈夫なんですか?」

「ああ。絶対とは言えないけど、今のままじゃダメなのは間違いないね」

「そうですか......」

 戦隊ヒーローのメンバーであるトモヒロは、五人中の五番人気、四番目は紅一点のチカちゃんだった。

 

『五点着地』と言うタイトルをつけておきながら、書き出しではそのことにほとんど触れていません。

これは後々のオチに深く関係があるのですが、なかなか本題に入らない事で、読者の方の頭の中には、この言葉の意味に対する疑問が湧いて来た筈です。


私自身この物語を書くまでは、名前すら聞いた事が無かったので、おそらく知っている方が少ないであろう前提で、あえて説明的な要素は後回しにする構成にした訳です。


こうする事によって、この物語は先輩の台詞がペースメーカーとなって推し進められ、オチについても先輩のペースで落ちてゆく。そんな話にしたかったのです。

 

 

POINT3:ユーモア


「アクションがイマイチな女子より人気がないの?」

 トモヒロの彼女が放った一言は、彼に大きなダメージを与えた。まるで怪人達のボスキャラ並だ。

「ヒロインって結構人気が出るものなんだ。小学生ぐらいの男子って、強さに憧れる一方で既に『男』の部分を持ってるんだよ」

「へえ、そうなの? 私は貴方に『男』を全然感じないけど……」


今の男子が弱いのか、それとも女子が強いのか? 

とにかく、その傾向がよく見られるのは間違いないですね。一般的に、世間の夫婦はこちらの方が円満になりやすいとか。

 

小説の世界でも、やはりこちらの方が面白くなりやすいですし、とにかく平和なんですよね。

強い彼女に対し、トモヒロは何とかその攻撃を逃れようとするのですが、結局は諦めてしまいます。もちろん戦いは挑みません。

 

弱くなってしまった男子は、危険を回避する能力だけが、発達してきたのかもしれません。

生きてゆく以上、何かの『武器』は、必要ですもんね。

 

POINT4:前半のストーリー

 

戦隊ヒーローのメンバーである主人公は、この番組の出演をきっかけに、先々人気俳優への道を夢見るが、既に周囲より遅れをとっている為、不安になり先輩に相談を持ちかける。

 

同系統の番組に出演したことのある先輩は、今以上にアクションを鍛えることを勧めるが、主人公はそれに納得できない。


POINT5:展開〜オチ

先輩との話を進めるうちに、やはりこの人を相談相手に選んだのは間違いだったと、つくづく思う。


二人で話す中で、先輩のこれまでの経歴や現在の生活を考えると、自分が目指す場所は此処ではないと改めて思い、戦隊ヒーロー卒業を決意する。


総合的なポイント


優柔不断な主人公と、あてに出来ない先輩。そして強い彼女。自分の事ばかり話したがる先輩が重要なキーマンです。

今回のお話しは、ストンと落ちるタイプではありません。それには意図があります。

 

この先輩みたいなタイプの人、知り合いに居ませんか? 私は居ますけど……。

こういう人って、別に悪い人じゃないと思うんですよね。ちゃんと相談にも乗ってくれるから、適任じゃないとは思うけど、ついつい相談とかしてしまう。

 

でも、やっぱり駄目なんですよね。相談とかは。それに気付いた時、期待していなかった分、ショックは少ない。だから、徐々にフェイドアウトしてゆく様な、そんな主人公の心の動きを、今回の作品の展開で表現した訳です。

 

 

コラム/ストレスシート


小説のネタ作りの方法として、私は『ストレスシート』と言う物を作っています。

これはメモアプリなどを使い、単にストレスを感じた事を書き留めるだけです。

 

私の『ストレスシート』を一つ見てみます。

異常に声が通る乗客

普段、私が通勤電車の中で小説やブログの記事を書く割合は、だいたい三割ぐらいです。

 

日によりますが、自分で決めた締切間近は少し焦りがあります。

ある日、高齢女性三人グループと同じ車両になったのですが、この人達の声が通る事!

特に声が大きい訳ではありません。

 

無理でした。気にしない様努力したのですが、一文字も書けませんでした。そして書きました。

『異常に声が通る乗客』

 

いつか小説のネタに出来ればと、ストレスシートに書きました。そして今回、ブログのネタになりました。

ありがとうございます。


 更に詳しい活用法については、次回、コラム/ストレスシート(後編)でお話したいと思います。

 

 

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