ショートショートのタイプ(後編)
ショートショートのタイプ分けですが、今回は主に『物語を展開する人数』に対するものになります。
『応用』として小説以外、『ブログ』等の記事を想定した事柄についても書いてみました。
【CONTENTS】
一人で展開するタイプ
主人公の行動によって展開します。描写範囲が限定される場合があり、構成を工夫する必要があります。
作品例(あとがき)全文はこちら↓↓↓
【構成】
場面転換がない場合は、主人公は移動せずに物語を進める事も可能です。
ただしその場合、他の登場人物の動きは、主人公と接触した人物からの伝聞と言う形になる為、インパクトが弱くなる可能性があります。
【応用】
通常、ブログはこのタイプが最も多いと思います。ブロガーさんが元となる記事について色々と情報を展開していく訳です。
ブログの書き方などで、記事についての展開方法などがよく書かれていますが、これは小説の起承転結とよく似ているのではないでしょうか。
文章中にこの様な展開がある事によって、同じ内容でも読まれやすい記事と、読まれにくい記事に分かれてしまう訳ですね。
二人の掛け合いが主なタイプ
主人公を含む主要の二人によって展開します。事情を知る人と、それを聞く人に分かれて物語が進行します。
作品例(五点着地)全文はこちら↓↓↓
【構成】
多くの場合、物語の中身を知っている人物が、それを知らない人物に対して説明するような展開になります。
これは、必ず一方が多く知っている必要はなく、双方が同じ位の割合で相手に情報を伝え合っても問題ありません。
伏線の張り方としては、一人が間違った情報を信じて行動する事で、自然な流れが生まれてミスリードが確立される訳です。
【応用】
吹き出しなどを使って、二人が会話をしながら記事を進めているタイプがこれにあたると思います。この場合、一人目が教える側で、二人目が教わる側と言うような役割で、記事が進むのが一般的ではないでしょうか。
この場合、実際に記事を書いているブロガーさんは、そのネタについて全てを知っている訳ですから、いかに教わる側の立場で書けるかがポイントになると思います。
三人以上で展開するタイプ
主人公を含む主要の二人以上の人物が登場します。広範囲の展開が可能な分、各人物の行動を理解しやすく書かなければ、混乱を招く可能性があります。
作品例(GIFT)全文はこちら↓↓↓
【構成】
主要となる人物を、それぞれ展開に必要な場所に配置し、それを少しずつ伝えていくと言う形での展開が可能です。
物語の展開は比較的書きやすいタイプです。ただし、登場人物が多いので、誰が何をしているのか理解しやすく書く工夫が必要です。文中の不要な部分はカットして、シンプルな表現にする方が良いでしょう。
各人物を区別しやすい様、名前は音の響きや文字数に変化をつけると良いと思います。
名前の付け方に関する記事はこちら↓↓↓
【応用】
例えば旅行の記事などで、複数の人について書く場合がこのタイプになると思います。可能であれば、それぞれの人達の好みや習慣、その他の行動等がバラバラな方が面白いと思います。
周囲の人から理解されない様な行動をとる人が居て、よくよく本人に話を聞くと『ああ、なるほど!』となる様なエピソードがあれば、面白いのではないでしょうか。
そして最後に
小説における書き方等で、特に『起承転結』は全ての書き物に通じる部分があると思います。
特に意識せず書いてしまうと、文章はリズムを失い、読む人の集中力にも影響すると思います。頑張って書いた文章なので、多くの人に読んでもらいたいですよね。
次回は、ショートショート『挨拶の品』の創作プロセス公開です。
kindle unlimitedで1日に1000頁以上読まれた人気の指南書です。
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