R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説・ショートショートの書き方ブログ

(解説から学ぶ小説書き方ブログ)今回の作品/美人妻の憂鬱、コラム/起承転結のセオリー(前編)

今回の作品/美人妻の憂鬱

 

地味で真面目であまりモテないタイプの夫は、社交的で美人な妻の事を日々心配していた。夫婦は新婚で、街を歩けば妻に熱い視線を向ける男達。そして妻は時折男性と共にいる事もあって、夫の妻に対する疑念はどんどん深くなるのだが……。

ショートショート『美人妻の憂鬱』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com


【CONTENTS】

 

 


テーマからの発想

 

今回のテーマは『浮気』です。このテーマは私にとって大変扱い易く、関連のある物語は何作か書いています。それらの事から書きやすいという反面、他人と物語が似てしまったり、ありきたりな物になってしまいがちなので、注意が必要です。

 

 

 

発想からのキーワード選出

 


浮気、イケメン、美人、遊び人、嘘、裏切り

 

 

 

POINT1:タイトル

 

タイトルは『美人妻の憂鬱』です。『浮気』と言うと、やはり本人は異性にモテるというイメージがあって、容姿についても惹きつけるものがあった方が、そう言った流れを作ってしまい易いと思うのです。そして疑惑についても、例えば美人妻を持つ夫は、何もなくても余計に多く持つ事になるのではないかと思います。

しかし、これらの『疑惑』は、持たれる方にとって迷惑な事で、『憂鬱』になる時もあるのかもしれません。

 

 

 

POINT2:書き出し

 

新婚生活真っ只中の二人は、互いの事をとても愛し合い、幸せな日々を過ごしていた。

 夫は真面目で地味な性格、あまり女性にもてるタイプではない。一方の妻は美人で、明るく社交的な性格は周りの人々、特に男性達にはとても人気があった。

「奥さん綺麗でいいよな」

 友人は決まってそう言うが、その言葉は夫をとても不安にさせた。

 街に出ると、すれ違う男達が振り返って妻を見る。それを感じて妻は軽い笑みを浮かべる。

「大丈夫、浮気なんてしないわよ」

 不安げな表情の夫を気遣って妻はそう言うが、それを鎮める効果は無かった。

 

書き出しで、登場人物の位置関係を明かにするのは勿論ですが、早い段階で性格なども明かにした方が良いでしょう。この段階で細かい部分には触れていませんが、性格的には夫が『陰』で妻が『陽』と言う事が大体わかる様にしています。実はこれも伏線です。『陰』である夫が妻に対して『疑念』を持ち始めるた場合、しばらくそれに執着してしまうのではないかと言う事は、比較的簡単に想像できる流れですよね。

 

 

 

POINT3:ユーモア

 

小説内におけるユーモアの構造として『対比』も定番の方法です。今回で言うならば、夫婦の性格の対比。『心配性』の夫に対し少々『無神経』とも思える妻の行動。本来なら妻は夫の性格を考えると、疑惑を持たれる様な行動を控えるべきなのですが、結構自由に行動します。これは妻の性格もあるのですが、それ以上に『浮気をしていない』と言う『絶対的』な自信があるからです。勿論、これもオチに対する『伏線の一種』ですね。

 

 

 

【BUYMASTER(バイマスター)】

 

 


POINT4:前半のストーリー

 

新婚の夫は、美人妻と結婚したのは良かったが、その反面、周囲の妻に対する色目が気になって仕方がなかった。

 

一方の妻も、夫以外の男性と一緒に居る様な場面が時々あって、夫の心配を更に深いものにしていた。

 

 

 

POINT5:展開〜オチ

 

そんな夫婦の間にもやがて子供が生まれたが、顔が夫に似ておらず、妻にはもっと似ていなかった。

 

妻は夫と出会う以前に整形しており、生まれた子供は、整形前の妻にそっくりだった。

 

 


総合的なポイント

 

物語は基本的に夫婦のやり取りで進行していきます。その中に他人のエピソードを含めながら展開させていく訳です。基本的に、登場人物二人のやりとりで進行させる場合は、『転句』に向かって徐々に話を盛り上げる必要があります。

今回の物語の場合であれば、夫の妻に対する浮気の疑念を『軽い疑い』から『確信』まで持っていく事で、オチの効果が最大限に引き出される訳ですね。

 

 

 

コラム/起承転結のセオリー(前編)

 

小説を書く上での構成として、通常は起承転結を考えます。これを簡単に言えば、『物事が起こり、それを受け継いだ流れがあって、新たな展開で物語に変化が起こり、そして結末を迎える』と、なる訳ですが、あまり物語を作った事のない方には、実際どのように書けば良いのか、分かりにくい様です。

実際の作品を使って、そのあたりの詳しい説明を、次回コラム/起承転結のセオリー(後編)にてしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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