ネット講座❹【執筆編】
全四回の最終回(の予定)である今回は❹【執筆編】です。私自身も同様に作業を進め、次の回にて公開しています。前回までに、おおよそ物語の骨子は完成しているのですが、これらをいかに上手く読者の方に伝えるかと言う工程です。
どの順番で、どう表現するか。作者の腕の見せ所です。
【CONTENTS】
伏線とオチ編(R・ヒラサワの場合)
前回の❸伏線とオチ編ですが、私の方は以下の様な感じです。
主人公の結婚に対する焦り
→三十歳目前の設定で、尚且つ誕生日がクリスマス直後。
異性と出会う為の行動
→街に繰り出す。単に異性との出会いの為の行動。過去の恋愛には問題があり、現在もなかなかチャンスがつかめない。
複数の異性に出会うが、これはスリの目的の方である
→普段の出会いの為の行動と、スリを働く行動が似ていて区別がつかない。勿論、これがミスリードの鍵となっている。
かつて捕まった事のある警察隊の男性との再会
→再会である事がわかる為、主人公の記憶として、『青い目の男性』は事前に登場する必要がある。
警察隊の男性に対する恋心に気付く
→以前に出会った時には興味が無かったが、再会時に興味が湧く心境や環境の変化
★★★ここからネット講座❹【執筆編】です★★★
『伏線とオチ』までが決まったら、いよいよ執筆作業です。各エピソードの繋がりを考えながら、全体を整えつつ物語を完成させます。
以下の例文を参考に書き進めて下さい。
ショートショート『異音』の全文はこちら↓↓↓
●妻は夫の浮気を疑っていた。
●夫の携帯電話から聞き慣れない着信音。届いたメールで浮気を確信した。
「ミホ、助けてくれ!」
ミホはマコトの危機に全く反応する事なく、ゆっくりとしゃがみ込み、マコトにむかって囁いた。
「変な音がしたのよねえ。車じゃなくって……貴方のスマホから。メールの着信音かしら? 聞き慣れない音がねえ」
ミホは気付いていたのだ。メールの事も、浮気の事も……。
ミホは一応、救急車を呼ぶ準備をした。慌てず、ゆっくりと。これはきっと事故なのだから……。
★妻が夫の浮気を疑っていた事、それを知り得た理由と、その結果どうなったかを描いています。
【被害者=緊迫、加害者=余裕】
→身動きが取れず、死の恐怖が迫っている相手に対して、危害がゆっくりと加えられる様子は、恐怖のレベルとしては大きいと思います。被害者に死ぬ以外の選択肢が無くなった時、多くの人は一瞬でそれが通り過ぎる事を望むでしょう。しかし、それを加害者がコントロール出来るとするならば、その長さは、被害者への憎しみの深さに比例するのかもしれません。ここでは恐怖感を高める手法をとりました。
実際に書いてみましょう
いよいよ、実際の執筆段階です。これまで三回の講習の流れを踏まえ、最終的には『伏線とオチ』で決まる順序を考えながら、構成にも少し手を加え、流れを整えながら書いていくと言う感じになります。
今回の『ネット講座』では、『❶アイデア編』で私は『再会』と言うテーマを選び、読者の方と共に一回遅れですが、同様に講座を進めて来ました。ブログの記事を書きつつ、ショートショートの執筆も進め、出来るだけ早い段階で作品を発表したいと思います。
今回の様に『講座』と言う形で書き進め、本当に作品になるのかと言う問題については、私が作品を発表する事で実感していただけるのではないかと思います。
実際に『小説』の執筆に興味のある方は、『ネット講座❶~❹』までを実際にやってみていただき、そうでない方は私が一回遅れで進めた講座をご覧いただき、小説が完成してゆく過程をご覧いただければと思います。
以上、『執筆編』をもちまして、今回の『ネット講座』は終了となります。また機会があれば、違った内容で『講座』をやってみたいと思います。
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