ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

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(小説・ショートショート書き方のコツ)コラム/物語のきっかけ(後編)

コラム/物語のきっかけ(後編)

 

小説を書くときに、『これを物語にしよう』と思う『きっかけ』。今回はこれまでブログで掲載したショートショート作品の『きっかけ』についてお話ししたいと思います。

 


【CONTENTS】

 

 

 

『GIFT』の場合

 

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とあるテレビ番組で、別れた相手からのプレゼントを『持っておく』か『捨てる』かと言う質問に対して『捨てる』と答えたのは圧倒的に女性の方が多かったのです。

これはあくまで、この番組の調査結果ですので、どちらが一般的なのか分かりませんが、これがこの物語のきっかけだったのです。

自分自身が持っておきたくない物を、パートナーが持っていたら? これは家庭内での『小さな事件』、もしかしたら『大きな事件』になるかもしれませんね。

 

 

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『マニュアル』の場合

 

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ある日、外国製の操作マニュアルを見ていたところ、日本製とは少し違った雰囲気があって、『まるでレシピだな』と思った事がきっかけです。

同時期にテーマが『レシピ』の作品を書いていた影響が大きいとは思いますが、ある物事について考えている最中に、全く別の事をやるのは、発想と言う観点から見れば良い事だと思います。ただ、メインの事が疎かにならない様、注意が必要ですけど。

 

 

 

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『新生物』の場合

 

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職場に新入社員がやってきたのですが、中途採用で高学歴、私よりも一回り以上若く、頭の回転も随分早かったと思います。しかし、態度が大きく先輩達への礼儀を欠き、周囲からは敬遠される存在でした。常に自信を持って行動するのかと思いきや、どこか幼い部分があって、女性はどうやら苦手な様子でした。

人の中に存在する『ギャップ』。これは小説において、とても『ネタ』にしやすい要素です。特に構成的には『オチ』に直結させやすいので、普段の生活の中で色んなギャップを探してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

『リポート』の場合

 

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人工知能を搭載したロボットなどが進化したとき、単にプログラムされた動作だけではなく、人間と同じ様に判断なども出来るのではないか、と言うのが思考の起点なのですが、例えばそれが何かしらのサービスに対する顧客を相手にした時、しかも契約解除などを持ち出して、本来なら答えられない様な質問をされた場合、どうなってしまうのだろう? これが今回の物語のきっかけなのです。

 

営業的な仕事についている場合、顧客同士が知り合いである場合もよくあって、それは一方からの紹介ではなく、偶然同じサービスを受けていて、互いにそれを知らない。そして、それを知っているのが営業マンだけというパターンもよくあって、こう言う情報は本来なら話してはいけない事なんですよね。

そして、何かのきっかけで一方がそれを知ってしまい、尚且つ強引な手段で更に情報を引き出そうとする。こんな時、ロボットは一体どうするんですかね? 私ならきっと『フリーズ』してしまうんでしょうね。

 

 

 

そして最後に

 

今回は『発想』ではなく『きっかけ』だったですが、この二つは実は別物で、『発想』を書く為の『思い付き』要は『アイデア』であったとするならば、『きっかけ』は書く為の『動機』とでも言った方がいいかもしれません。『これを物語にしよう』って、そういう事なんですよね。

日常生活の中で、何気なく見ている光景の中にも色んな『きっかけ』が隠れている筈です。後はそれを見た時に、『ああこれだ!』と常に思えるようアンテナを張り巡らせる事が大事なんですよね。

 

 

 次回は、ショートショート『ごくありふれた殺人』の創作プロセス公開です。

 

 

 

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