今回の作品/別れの理由(テーマ/別れ話)
元カレから告げられた、呆れた内容の『別れの理由』。主人公は復讐のため、再び元カレに近づく手段として『整形』する事を決意する。整形後、上手く元カレに接近する事が出来た主人公だったが……。
ショートショート『別れの理由』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
テーマからの発想
テーマは『別れ話』です。
『別れ』と言えば、先ずは『カップル』のお話。勿論『夫婦』にだってあるんですけど、後者の方が物語がややこしくなりそうですね。
発想からのキーワード選出
カップル、夫婦、離婚、倦怠期、浮気、移り気
POINT1:タイトル
タイトルは『別れの理由』です。今回はシンプルなタイトルです。この様なタイトルを付ける場合、大抵は『オチ』に直結しています。これは実際に作品を読んでいただくのが良いのですが、このタイトルは物語の『起点』であり『終点』であるからなのです。特にショートショート作品の場合は、この様な構成にすると面白みも増しますし、タイトル自身も『気の利いた』ものになる訳ですね。
POINT2:書き出し
―絶対アイツに復讐してやるんだから―
ミナコはそう決心すると、国内で最も評判のいい美容整形外科に向かった。
「先生! 手術代は高くってもいいの。とにかく女優のアリサそっくりにして!」
小説の書き出しパターンとして、『地の文』『セリフ』『内面描写』のいずれかになると思いますが、私が最も好んで書いているのは『セリフ』で、次が『内面描写』です。勿論、理由があって、ショートショートと場合は文字数が少ない為、読者の方を早くその世界に連れて行かなくてはなりません。その為に最も効果的なのが『主人公と同じ心理状態になる』と言う事です。
『地の文』でこれが出来ないかと言えばそうではないのですが、シンプルに効果が出しやすいのが『セリフ』と『内面描写』って事なんですよね。
kindle unlimitedで1日に1000頁以上読まれた人気の指南書です。
POINT3:ユーモア
「オレってさあ、女優のアリサの事すっげえ好きじゃん。で、付き合い始めたときってオマエの髪型とか、ちょっと似てたじゃない? でも最近思ったのね、やっぱ『似てないなあ』って。だからそういう訳で、別れたいんだけど」
「はあ?」
今回の作品では少々極端にしてみましたが、現実世界でも実にあっさりした人も居るもので、それを更に相手が呆れる様な理由にしてみました。
POINT4:前半のストーリー
起
呆れた理由で彼氏に振られた主人公は、顔を整形して復讐を企てる。
承
復讐の内容は簡単で、彼氏が好きな女優そっくりの顔で近づき、最終的に振ると言う計画だった。
POINT5:展開〜オチ
転
見事に成功した整形で女優そっくりになって主人公は、元カレに近づき何度かデートする事にも成功する。
結
かつて元カレから告白されたテーマパークで、観覧車に乗ってその時を待つが、結局容姿ではなく中身が大事だと、再び振られる。
総合的なポイント
今回の作品で、主人公は『復讐』と言う目的の為に整形手術をするのですが、その事によって目的以外にも嬉しい事が起こります。『オチ』に至るまでに、可能な限り落差がつく様、色んなエピソードを盛り込む事で物語は最高の結末を迎える事が出来ます。
主人公や登場人物の関係性や周辺の環境も含め、様々な『仕掛け』を考えてみましょう。
コラム/上手い表現方法(前編)
小説の中で、物語の流れや何かの状態を示すのに、様々な表現方法があります。全く同じ事を書いていても、伝わり易さやリズム感と言った物は随分変わってくるものです。ショートショートは特に文字数に制限がある事が多く、これらの要素はとても重要なのです。 次回の上手い表現方法(後編)にて、詳しくお話ししたいと思います。
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