今回の作品/家出人捜索
十年前に夢を絶たれた主人公は、家出して父親とは絶縁状態だった。テレビでは家出人を捜索する番組が流れている。何気なく見ていた番組のチャンネルを変えようとすると、そこには父親の姿が……。
ショートショート『家出人捜索』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
- テーマからの発想
- 発想からのキーワード選出
- POINT1:タイトル
- POINT2:書き出し
- POINT3:ユーモア
- POINT4:前半のストーリー
- POINT5:展開~オチ
- 総合的なポイント
- コラム/人称の問題
テーマからの発想
テーマは『家出』です。家出と言えば、やはり『未成年』のイメージがあって、勿論そうでない人もある訳ですけど、その場合は『独立』であったり『別れ』であったり、何かしら結論が出ているイメージですね。
小説的には、若い人の『自立』などの物語も作れるので、良いテーマに出来る題材であると思います。
発想からのキーワード選出
家出、捜索、テレビ、警察、保護、少女
POINT1:タイトル
タイトルは『家出人捜索』です。
既にオチを知っている方はお分かりだと思いますが、事の発端であるテレビ番組、主人公の現状やオチと、全てに関わるタイトルなのです。
オチが分かった後、もう一度タイトルを読んでみて下さい。『ああ、なるほど』と、なる筈です。
POINT2:書き出し
「マサミ、この放送を見てたら父さんに連絡をくれないか……」
テレビの中で、家出した娘に向かって呼びかけている場面だ。
時々、生放送で未解決事件などを報じる番組で、行方不明者の情報提供を視聴者に求める事もある。いま流れているのは、当時十七歳の娘で、家出から既に二年間経っているそうだ。
ここまでの書き出しで、今回は主人公が全く出て来ていません。何故でしょう? 普段なら私はブログ上で『情報の開示は早めに』と言っているので、今回は『遅いんじゃない?』と言われそうですよね。これには『意図』があるのです。
先ずは『主人公の現在』です。テレビ番組の内容と自分の現在に共通点を見つけ、自分の『想い』を再認識する為です。
もう一点は『主人公の興味』です。普段直ぐにチャンネルを変える筈の番組を、しばらく観ています。この事によって、『興味の深さ』を表現しているのです。
POINT3:ユーモア
今回の作品は、真面目なお話ですので、特にユーモア的な要素は入れていません。ただ、この様な物語の場合、作中の『緊張感』に変化が無くなりがちなので、『構成』や『リズム』が重要になってきます。
用意するエピソードに『緊張感』と『安心感』と言った異なる要素のものを用意して、上手く構成する事によって、リズムを生み出す訳ですね。
POINT4:前半のストーリー
起
たまたま見た放送で『家出人捜索』をやっており、主人公は自分が家出した時の事を思い出す。
承
主人公には音楽でプロになりたい夢があったが、それを父親に絶たれたと思っていた。
POINT5:展開~オチ
転
チャンネルを変えようと思った時、その番組に父親が出演していて、主人公は自分が捜索されていると知るが、後に『息子』と名乗る電話が入り、父親はそのまま騙されそうになる。
結
主人公は慌てて放送局に向かうが、スタジオまでの道中でプロデューサーに会い、父親が主人公に会う為に仕組んだ事であったと分かる。
総合的なポイント
主人公と父親の関係性とそれぞれの心境の変化など、物語の流れの中で、以下に違和感なく描いてゆくかがポイントです。
家出から全く帰ろうしなかった主人公が、連絡でも取ろうかと言う心境になったのには理由がありましてよね? この辺りは段階的な展開によって心境にも変化が生まれたのだと、読者の方が納得出来る流れにしなければならないのです。
コラム/人称の問題
小説を書く場合、一般的には『三人称』または『一人称』で書きますが、それぞれどの様なメリットとデメリットがあるのか? 最近、他の作家さんの作品を読んで、少々感じた事があるので、その辺りに触れてみたいと思います。
更に詳しい内容については、次回のコラム/人称の問題(後編)にてお話ししたいと思います。
創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!
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