ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(小説・ショートショートの書き方)創作の動機/あなろぐ

創作の動機/あなろぐ


ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『あなろぐ』です。

【CONTENTS】

 

過去の出来事

 

日々感じるストレスを小説のネタにして、そこから作品を生み出すと言う『ストレスシート』。私のブログの中でとても人気のある記事です。

『ストレスシート』に関する記事はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

随分と昔に作家の方が、『私は人を殺します。このペンで』と言うニュアンスのお話を聞いた事があって、要するに、現実世界で自分が嫌いだと思う相手を、作中にアレンジを加えた人物として登場させ、物語の中で殺してしまうと言うものです。このお話『なるほど』と思いつつも、『なにも殺さなくっても……』と言う思いもあって、これを言った人の中にダークな部分を感じずにはいられません。
 これを私なりにアレンジしてみたところ、嫌いな人には『死んでもらう』ではなく『ネタになってもらう』事にして、『ストレスを笑いに変える』となりました。
例えば作中に笑いが用意できなかった場合、結果的には平和なお話にする事にしています。私、あまりダークなのは得意ではありませんので……。
 今回の舞台となる企業は、私が経験した幾つかの会社を組み合わせたものを用意しました。色々訳あって、私も複数の会社に勤めた経験がありますので、まあ、色々ありますよね。大企業は大企業なりの、中小・零細企業は、やはりそれなりの問題がそこにあって、全てに共通して言えるのは、『問題のない企業など存在しない』と言う事です。

 

創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!

先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓


抽出されたネタ

 

『企業内の問題』『協調性』『孤立』『二代目社長』『思い込み』

 

舞台は、とある零細企業です。主人公の女性は本来営業の担当なのですが、そこは零細企業。様々な業務が待ち受けています。一人の担当者が複数の作業をこなし、日々の仕事はどうにか回っていますが、そこにトラブルが発生すると、一気にパニック状態に陥る場合だって珍しくはありません。
社内にルールを作ってみても、実行出来ない場合も多いのですが、慢性的な人手不足で『クビに出来ない』『注意も出来ない』なんて事は当たり前だったりするんですよ。

 

創作の開始地点

 

零細企業に勤める一人の女性社員。担当は営業だが、商品を作る為の材料発注や協力会社との納期調整、加えて事務作業云々と、様々な仕事に追われる毎日。
二代目社長は穏やかなのはいいけれど、何処か頼りなく、社内のルールも周囲にうるさく言われ、仕方なく作る様なタイプ。だから皆も守らない。『正直者は馬鹿を見る』とは、正に自分の事だと主人公は常々思う。
ぶっきらぼうなベテラン社員に、いい加減な先輩社員。そして、一番の問題児は横着で偉そうな後輩社員だ!
『自分の身は自分で守る』は当たり前。更に『自分で管理』し『自分でフォロー』、最後に『自分で慰める』。嗚呼、もうこんな会社は嫌だ!
こんな会社に究極のトラブル発生! 主人公の運命やいかに!

ショートショート『あなろぐ』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

『作家脳シリーズ』の Vol.1~Vol.3 のショートショート作品と新作4編の計35編の作品集です。『作家脳』をまだご覧になられていない、或いはショートショート作品のみを楽しみたい読者の方におススメの一冊です。

 

 

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