ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(小説・ショートショートの書き方)創作の動機/挨拶の品

 

創作の動機/挨拶の品

 

ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『挨拶の品』です。

rhirasawanb.hatenablog.com

 

【CONTENTS】

 


過去の出来事


比較的『音漏れ』のするマンションに住んでいた時の事です。その気もないのに聞こえてくる『生活音』。これらは一般的に普通の人が普段行動している時間帯であれば、特に怪しまれる事はないでしょう。しかし、職業によっては通常とは『昼夜逆』の生活や、もっと特殊な時間帯に働いている方々もおられる訳で、周囲からあらぬ『疑い』をかけられる事もあるかもしれません。
私が問題の『音漏れ』のするマンションにいたときの話。その頃はちょうど『求職中』であった為、昼間に家に居る事もあったのですが、空き時間にデビューの原稿となるべく『ショートショート』を書いていると、私の部屋のドアを激しくノックして「○○、いるのは分かってるんだぞ!」と大きな怒鳴り声。当然私には身に覚えのない事ですし、オマケに私の名前は『○○』じゃない!
表に出るのは危険な気がしたのと、おそらく隣の住人と間違えられていると思ったのですが、その住人について何かを聞かれたところで、何も答えられない。何故なら、聞こえてくる生活音が『無音』だったからです。
そもそも部屋を間違えられたのは、メールボックスには付けていたのですが、部屋のドアには『ネームプレート』を付けていなかったのが原因の様です。
過去に二回程度見かけた『住人』。『茶髪』に『小太り』で生活音がなく、『怒鳴り声』。ここのマンションの入居審査は厳しい方だったので、おそらく『怪しい職業』の方はいない筈。
後々、問題の住人と話す機会があって、勇気を出して『職業』を聞いてみると、某メーカーの製造工場で『夜勤』だそうで、寝ている時間帯は私とは『昼夜逆』で、問題の日は『買物』に行っていたとの事。ついでに怒鳴り声の人は『親戚』だったみたいです。

 

 

抽出されたネタ

 

【贈り物】【生活音】【怪しい住人】


マンションなどで手土産を持った訪問者がある場合、それは友人だったり親戚だったり、とにかく住人の知る相手が多いと思いますが、これが赤の他人で面識のない人の設定だと、直ぐに浮かぶのは『引越しの挨拶』でした。
挨拶の時は普通に見えた『新しい住人』が、妙な『生活音』を立て始めたらどうでしょう?
ただでさえ新顔の人って、多少気になる相手じゃありませんか? それが魅力的な『異性』だと尚更ですね。

 

 

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シリーズ第二弾

シリーズ第三弾

 

創作の開始地点

 

主人公の住むマンションの隣部屋に、綺麗な女性が引越して来ます。『挨拶の品』を持って。
主人公は女性の事が気になり、少しの好意も抱きますが、女性には『恋人』と思しき男性の存在がある事を知ります。
ある日、その女性と恋人が『喧嘩』している様子。いけない事ですが、主人公には女性への好意がある為、二人が破局に向かうのを密か願います。
後日、女性は喧嘩時の物音について、お詫びの品を持って主人公宅を訪ねて来ます。更に心を揺さぶられる主人公。数日後には、もっと大きな物音が。
さて、この物語の行方はいかに?

 

 

 

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