創作の動機/スミレ先輩
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『スミレ先輩』です。
ショートショート『スミレ先輩』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
過去の出来事
他人のイメージは、先ず『第一印象』からだと思いますが、その後は実際にその相手と接する内に、その人がどんなタイプの人かを徐々に理解してゆくのが一般的な流れかと思います。
しかし、例えば職場の同僚など、既に何年も一緒に居たにも関わらず、『意外な一面』を見てしまう瞬間と言うのがあるのも事実です。職場などでは特に、広く『ルーティンワーク』になっている事もあるでしょうし、プライベートな面を全く見せない人もいるので、そうした『瞬間』は結構多いのかもしれません。
過去に勤務先の会社と取引関係にあった男性とは、時々プライベートな会話もする関係にあったのですが、長身で体格も良かった男性の体重は推定で百キロ超。趣味は『ゴルフ』でプロ並みの腕前。打った時の『飛距離』も相当な物だったのですが、意外に『小さい物』が好きだったんです。
自家用車は『小型乗用車』。どう見ても運転してる感じは『窮屈そう』だし、もっと驚いたのは、数年前まで乗っていたバイクが『原付スポーツタイプ』。その昔『ポケットバイク』と言うものがあってのですが、その人が原付バイクに乗ると、それを思い起こしてしまう様なイメージでした。意外と『カワイイ』ところがあったんですね。
抽出されたネタ
【純情】【ギャップ】【カワイイ】
この時のテーマが『純情』だったのですが、それを聞いた時、『素直でカワイイ』の言うのが私の抱くイメージでした。物語を書く上で、特にショートショートは『オチ』が重要ですから、そこにはやはり『ギャップ』を入れようと思いました。その為の仕掛けは勿論『ミスリード』です。
何処からどう見ても『しっかり者』である人物が、実は周囲がズッコケるほど『頼りない』或いは『お茶目』な部分を突然見せたら、きっと面白いのではないでしょうか?
創作の開始地点
『完全無欠』と思われる職場での先輩女子社員。男性達が一目置くほどの『男勝り』な部分もあって、後輩社員にとっては『憧れの的』だった。『恋愛経験』も豊富で、相手の男性もハイレベルな人達ばかりだった。
しかし、後輩社員には気になる事がある。女性なら十分以上に『結婚対象』となる男性達と、先輩は長続きしない。特に相手に欠点があるようには思えないし、先輩が『飽き性』の様にも感じない。『別れる理由』が見当たらないのだ。
そんな先輩が持つ『意外な一面』とは一体……。
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