ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(ショートショート創作の秘訣: 新生物からの着想)創作の動機/新生物

創作の動機/新生物

 

ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『新生物』です。

ショートショート『新生物』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com



 

【CONTENTS】

 

過去の出来事

 

普段から私は『ストレスは小説のネタに』と言ったニュアンスの事を書いていますが、小説の中でも『ショートショート』は一つの作品の文字数が少ない分、ネタを『量産』しなければなりません。そんな訳で、私は日頃から何でも『ネタ』にしようと思考を巡らせています。中でも『ストレス』は人にとって『インパクト』の強いもので、『良い事』に比べ『悪い事』の方が記憶に残りやすい様です。
しかし、そんな『ストレス』も『笑い』に変えられるなら楽しい事の一つに加える事が出来るのではないでしょうか?

過去に勤めていた企業で、私よりも随分と若い社員がやって来ました。彼は実に優秀で、周囲の先輩方よりも高学歴で、若い割には知識もありました。しかし、それを自覚していたのか態度が大きく、時には先輩を馬鹿にしたような発言まで。達者な『口』は先輩方からの注意の言葉もあっさりと撥ねつけ、やがて皆は『腫れ物』に触るかの様、彼の扱いには頭を悩ませていました。
しかし、彼には大きな『弱点』がありました。それは、恋愛に関しては全く『奥手』だったのです。

 

 

 

こちらは私の著書である『作家脳シリーズ』です。既にご好評いただいている
Vol.1は、常にAmazonランキング(文学理論カテゴリー)に登場する人気の書籍です。
シリーズ第二弾と第三弾であるVol.2、Vol.3は、Vol.1で作り上げた『作家脳』を更に『鍛え』、その作家脳を『持続させる』為の方法です。
様々なテクニックと、サンプルショートショートによる実践的な解説です。是非Vol.1と合わせてお読みいただければ、きっと貴方の『創作』の良き『パートナー』となるでしょう。
 
シリーズ第二弾

シリーズ第三弾

 
 

抽出されたネタ


【純情】【傲慢】【弱点】

 

人の長所と短所は、それが表れる場面や程度によって、どちらにもなり得るものだと思います。一般的にはあまり顕著に出てしまうと『短所』と」して取られやすい気がします。
前述の新人クンの場合、それらがもっと『控えめ』であったとしたら、もう少し周囲の人達から可愛がられたに違いありません。女性に対して『奥手』な部分など、先輩達からすればアドバイス出来る格好のネタだったのに。
今回の作品は少し違ったパターンのオチですが、同様のエピソードがベースになっている場合、『オチ』でのギャップの大きい作品も面白いでしょう。
それまでの過程で周囲は新人をギャフンと言わせたいところなのですが、そこはグッと我慢して、むしろ更に新人が調子に乗ってしまう様なエピソードを事前に盛り込み、その後グッと『落とす』のです。そうする事で『落差』が大きくなり、最後のオチが効果的に作用する作品も書く事が可能です。

 

創作の開始地点

 

入所したての新人研究員は高学歴でプライドが高く、若い割には知識も豊富で、それを鼻にかけた様な態度は周囲の反感を買っていた。先輩達や所長は彼に対して常に過剰な気遣いをしながらの日々で、誰しも扱いには困り果てていた。
周囲の人々は経験が浅いのだから、もっと謙虚になる様に自覚させたい気持ちだったが、あるその新人研究員が『新生物』を発見し、尚のこと調子づく事態となってしまう。
さて、この研究員は、上手く周囲に溶け込めるのか?

 

 

ショートショートの書き方』を、作家の視点で詳しく『超解説』‼

 

 

にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ
にほんブログ村

↑↑↑ブログランキングに参加しています。面白かった方は応援お願いします。

 

R・ヒラサワの?Novelist's brain? - にほんブログ村

↑↑↑読者登録はこちらからお願いします。

 


ショートショートランキング

↑↑↑最新のランキングチェックはこちら!