ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(掘り下げるテーマ:夫婦の複雑な絆)創作の動機/私の庭

 

創作の動機/私の庭

 

ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『私の庭』です。

 

【CONTENTS】

 

過去の出来事


常々私が疑問に思うのは『夫婦間』の関係性で、周囲から見ると羨ましく思えるご夫婦がいる中で、それとは真逆に『どうして一緒に居るの?』と疑問を感じてしまう方々が居るのも事実ですし、どちらかと言うと『後者』の方がよく見かける様な……。
実際問題として『夫婦間』と言うのは、『よく理解できない』と言った部分が多くあるもので、『趣味』を始めとして『共通』の部分がある程度必要な反面、『真逆』の部分をそれぞれ持っていて、共に『補い合う』ような面も必要な訳です。
様々な巡り合わせの結果そうした『夫婦』が誕生していて、それが長続きしているならば、『その辺り』が上手く『噛み合っている』って事なんでしょうねえ。

 

抽出されたネタ

 

【庭】【夫婦】【理解不能

今回用意されていたテーマは『庭』だったのですが、この時期少し『ガーデニング』なんかに興味があったので、先ずはその近辺から物語を考えようと思いました。
例えば妻が『庭づくり』に精を出していた場合、その出来上がった『庭』は、『妻の一部』の様な存在であると夫は感じるのではないかと思う訳です。そうした『想い』を強く感じるのは、それをやっていた『本人が居なくなった時』ではないかと。手をかけて『作り上げた庭』。それが『離婚危機』に訪れた場合、夫はしみじみ想いに耽る。
そして、こうした『危機』を生む可能性のあるのが『理解不能』と言う状況です。前述の通り、夫婦間で『補い合う』部分とは、通常『真逆』の部分だったりする訳で、こうした部分は補ってもらっている反面、『理解出来ない部分』だったりするので、そこには『すれ違い』を発生させる要因になる場合もある訳です。この辺りの『バランス感』が実に難しいんでしょうね、現実世界では。

 

 

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創作の開始地点

 

パートタイムの出勤前、何気なく見ていた情報番組の特集コーナーの予告映像に釘付けになる。そこに映っているのは、かつての我が家と元夫の姿に見えたからだ。
マイペースだった元夫は、何の相談もなく会社を辞めて自営業を始めようとする。高齢の母親の事や将来への経済的な不安。耐え切れなくなって離婚を決めた。
特集コーナーの内容は『ゴミ屋敷』。あれ程綺麗だったかつてのマイホームが、そんな姿になっている。主人公は、その事実を確認するため、元夫の住むかつてのマイホームを目指す。

 

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