創作の動機/未来から来た男
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『未来から来た男』です。
ショートショート『未来から来た男』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
過去の出来事
タイムマシンを扱った小説や映画は数多く存在しますが、やはり問題となるのは『矛盾点』です。実際に私の書いている物語でも、ある程度そう言う部分は含まれているかと思います。私見ですがエンタテインメントとして成立するならば、多少そのあたりはあっても良いのではないかと思っています。私が重要視するのは『何故タイムマシンなのか』と言う部分で、それを使うの事が何かの『逃げ』であったり『誤魔化し』ではいけないのです。
今回のテーマが『時空』であった事から単純に『タイムマシン』に繋がったのは事実ですが『時空』を扱う事ならではの物語に仕上げる必要があるのです。それが勿論『伏線』や『オチ』に関わっているのは言うまでもありません。
抽出されたネタ
【時空】【タイムマシン】【思い込み】
テーマに沿って『時空』と『タイムマシン』があって、そこに『思い込み』と言うワードを加えました。
人はある一定の条件を目にした時、思考の中に『憶測』が生まれます。そして、その考えによって次の行動を起こす訳ですが、例えばそれが『間違い』であった場合、その先はどうなるか?
現実世界でもある程度の割合で起こっているであろう問題だと思いますが、そこに『タイムマシン』が絡むと、『よくある問題』では済まされないですよね。場合によっては、そもそも向かう『日時』が違っている訳ですから、全く目的が果たされないのです。今回は、そんな流れで思考を巡らせました。
創作の開始地点
自分が生まれる前に離婚した両親。母に引き取られた主人公は女手一つで育てられますが、学校を卒業して就職先が決まった矢先に母は他界します。『心労』が大きかった母。その原因は、両親が離婚した直後に現れた男の存在で、母と結婚の約束をしておきながら、多額の借金を残し、姿を消したのです。主人公の心の中には、常に男への復讐心が。
時代はやがて『タイムマシン』が使える時へと移り変わり、主人公は男と母の出会いを阻止する為、その時代へと向かうのです。
『ショートショートの書き方』を、作家の視点で詳しく『超解説』‼
↑↑↑ブログランキングに参加しています。面白かった方は応援お願いします。
↑↑↑読者登録はこちらからお願いします。
↑↑↑最新のランキングチェックはこちら!