ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(警備の意外な一面を描く『鞄』の物語)創作の動機/鞄

 

創作の動機/鞄

 

ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『鞄』です。

ショートショート『鞄』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

【CONTENTS】

 

過去の出来事

 

随分と昔の話なのですが、駅の構内で現金と思われる黒くて大きな『鞄』を、警備の人が二人で『普通の台車』に載せて運んでいました。その当時、私は小学生だったと思うのですが、そんな『子供の私』から見ても『セキュリティ甘いじゃん』ってツッコみたくなる状況でした。
先ずは『剥き出しの鞄』。誰がどう見ても『現金』にしか見えない。しかも『大金』なのですよ、中身を見なくても。それを『普通の台車』に載せている。例えば『襲撃』など無くても、移動中に『段差』に乗り上げたら、そのタイミングで簡単に『落下』しそうな雰囲気なのです。鞄の『ファスナー』こそ閉まっているでしょうが、それが開きでもしたら、駅の構内に現金をばら撒く事になってしまう訳です。
おまけに手にしているのは『短めの特殊警棒』。二人組のうちの一人は、この『警棒』を手に周囲を警戒していますが、ドラえもんの『のび太』の様なルックス。子供の私でも勝てるんじゃないかって思うぐらい『頼りない』のです。その当時に見た光景はすっかり私の頭に焼き付いていて、駅の構内を歩く度に頭の中に蘇るのです。

 

抽出されたネタ

 

【鞄】【警備員】【襲撃】

 

鞄はやはり、その当時の『黒』。これ以外には考えられません。そして、いかにも『現金』がはいっていそうなのを持っている。次に警備員ですが、やはり『弱そう』な人がいいですね。そして、そんな状況だから『襲撃』に遭う。しかし、これでは単なる『襲撃事件』で、ショートショートにはなりません。
鞄はそのままに、『警備員』あたりをアレンジするのが妥当です。ですから、ここに一般人を置く訳です。こうする事で『違和感』が出ますね。そうです。現金が入っていそうな『鞄』を、どうして一般人が持っているのか? って言う、素朴な疑問ですね。単にお金を扱う職業、例えば『銀行員』あたりですが、こう言う人は自分達で現金を運んだりしません。ならばそれ以外の職業ですが、警備会社に依頼もせず大金を運ぶとなると『怪しい仕事』の人達。あまりお金が儲かっている事が知られない方がいい人達です。
最近ならば『詐欺グループ』。まあ、これもいいでしょう。人知れずお金を動かす必要があるし、その『稼ぎ方』はきっと『違法』だろうし。でも、そうなると現金を『現金と分かる』様な方法では運んではいけません。『密輸』ではありませんが、世間の人が『現金』と気付かない方法です。こうなると、選択肢から外れてしまう訳です。
一般人でありながら、大金を『大金と分かる』方法で運んでいる人物。一体、どんな物語に発展するのやら。

 

 

創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!

先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓

 

創作の開始地点

 

一見して『きゃしゃ』な男が、大事そうに『大きな黒い鞄』を運んでいる。周囲の人達が時々目撃する男性。誰もその正体を知りません。しかし、その男の存在を知る『襲撃者』は密かに男を狙うチャンスをうかがっていました。
ある時、現金を運ぶ男性は、いつも通り『路地』へと消えて行きますが、周囲に人通りは殆どありません。『襲撃者』は『チャンス』だと感じます。そうです、この先は『袋小路』になっていて、『逃げ場』が無いのです。今なら他に誰も居ない様子。このチャンスを逃すまいと、襲撃者は男性を襲いにかかります。

 

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