創作の動機/視点
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『視点』です。【ネタバレあり】
【CONTENTS】
過去の出来事
『小説の書き方』について、時々問題になるのが『視点』。これは要するに『誰』の視点から物語を書いているかと言う事なのですが、小説の書き方に慣れていない方には、時々理解が出来ない場合がある様で、簡単に言うと『主人公』の視点で書く場合は、主人公が『見たり』『聞いたり』していない事については『書けない』と言う考え方で良い訳ですが、実際に物語を書いている『作者』は、その『全て』を知っている為、少し混同して『書いてはいけない事』を『書いてしまう』のですね。
そして、その視点の位置を誰にも固定せず、全てについて語れる『空の声』の様な存在と言うか、そんな視点の事を俗に『神様視点』と読んでいます。
今回のテーマである『神様』と聞いた時、真っ先に私の頭に浮かんだのが『神様視点』です。ですから、今回に関しては、実に早い段階で『書く方向性』は決まりました。
抽出されたネタ
【神様】【視点】【千載一遇】
『神様』が登場し、そこに『神様視点』のキーワードがある。そして、もう一つ浮かんだのが『千載一遇』のチャンスです。もし、現実世界に『神様』が居たとして、その方が普通の人間の様に日常生活に『紛れ』ていたとするならば、実際に会うチャンスとは『千載一遇』と言う事になるでしょう。そして、神様も何か『用事』があったからこそ、わざわざ人間に会いに来てくれた筈ですね。そんな事を考えているうちに、色々とアイデアが浮かんできたのです。
創作の開始地点
主人公は出版社に電話連絡をして、編集長に会う約束が出来た。忙しい毎日を送る『編集長』。なかなか『アポ』は取れないが、今回は上手くいった。それは主人公が編集長に大事な事を伝えなければいけないからだ。
原稿を読んでほしい『作家志望者』を装って入り込んだ出版社。会う口実の為、それなりに書いた『原稿』。メインではなかった原稿を読んで機嫌を損ねた『編集長』。書き方の基本がなっていないと、ダメ出しの連発だった。
『原稿は』メインではない。大事なのは編集長に『ある事を伝える』である。まるで話を聞こうとしない編集長に、主人公は上手く『伝言』を伝えられるのか?
↑↑↑ブログランキングに参加しています。面白かった方は応援お願いします。
↑↑↑読者登録はこちらからお願いします。
↑↑↑最新のランキングチェックはこちら!