創作の動機/ミラクルパワーボール
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『ミラクルパワーボール』です。
『ミラクルパワーボール』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
過去の出来事
『お勧めの品』の中でも、その紹介者によって断りにくい場合があります。私も友人からの紹介は断りにくいタイプなので、ついつい買ってしまう事もあったりします。
そして、これらの商品で最も困るのは、効果に『個人差』がある場合です。特に個人の『主観』が入ってしまう様な場合、本人は真剣に効果を感じて勧めているのですが、それを紹介された人がイマイチそれを感じられない。
お互い悪気は無いのだけれど、双方の間に良くない空気が流れ始める。これって、トラブルの原因にもなりかねませんよね。
私はこの様な経験が多い訳ではありませんが、もしそう言う事があった時に、きっと困るだろうと思うのは『効果が微妙な商品』ですね。単純にその効果が『目には見えない』とか『数値化出来ない』あたりが一番厄介な気がします。今回のネタはそんな感じの商品です。
抽出されたネタ
【お勧めの品】【詐欺】【曖昧な効果】
先ずはシンプルに『お勧めの品』です。基本的なテーマはこれなのですが、そこに『詐欺』の疑いまで感じてしまうような『曖昧な効果』があれば、ネタになりそうですね。
しかし、それは『詐欺』ではない。これはどう解決すべきかといえば、単純に『個人差』をその原因とするのが自然でいいでしょう。
要するに、ある人には効果が現れるが、他の人では体感できない状況ですね。これなら詐欺でもなんでもありません。単なる『個人差』なのですから。
この様な物語の構成で、注意すべきは『個人差の原因』です。この部分をいい加減なものにしてしまうと、ネタ自体が怪しいものになってしまい、物語自体がダメになってしまうのです。ですから、こうした『仕掛け』の部分はしっかりと理由を考えておく必要があるのです。それは『一定の条件を見たす場合』などが理由なのですが、そこに登場する人物の誰もがその事実を知らない様な環境が良いでしょうね。
創作の開始地点
十年来の友人が勧めてきた、少し怪しい商品『ミラクルパワーボール』。二つセットで『二万円』もする商品で、いざという時にもの凄い力を発揮すると言う。
あまりにも熱心な勧めに根負けした主人公は、仕方なく商品を購入するが、幾度試してみても、その効果が現れない。友人にそのことを話すと、それは『使い方』ではないかと言うが……。
『作家脳シリーズ』の Vol.1~Vol.3 のショートショート作品と新作4編の計35編の作品集です。『作家脳』をまだご覧になられていない、或いはショートショート作品のみを楽しみたい読者の方におススメの一冊です。
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