創作の動機/サンタが来ない日
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『サンタが来ない日』です。
ショートショート『サンタが来ない日』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
過去の出来事
私は個人的に子供の頃から『クリスマス』が好きで、いつまで『サンタクロース』を信じていたかは定かではありませんが、この時期については勿論『個人差』がある事でしょう。
この様に、人の『信じる気持ち』といったもの、これは小説のネタに向いている事柄の一つではあると思うのですが、何かこの様なネタで一つ物語が書けないものかと、以前から思案していました。
問題となるのはサンタクロースの『扱い』です。この人を作中でどの様に登場させるかで、物語のクオリティは随分と違ってきます。先ずは作中で『実在』しているか否か。していない場合は実際に話としては登場しますが、その中では動かないのです。要は単にその時期の『行事』としての扱いですね。
次に『行事』を、どう物語として組み立てるのか。基本的には可能な限り多くの『展開』を用意する事です。この『展開』によって作品はより『面白い方向』へと進むことが出来るのです。
抽出されたネタ
【クリスマス】【サンタ】【プレゼント】
『ネタ』としてはとてもオーソドックスなものになっていますが、やはり『クリスマス』と言えば定番のキーワードでしょう。問題はここからなのですが、これらのネタをどう『加工』するか? 例えば『プレゼント』とは、本来人を『喜ばせる物』である筈です。この様な素材を、逆に『人を悩ませる』方向で物語に組み込めば、そこには面白いストーリーが生まれそうですよね?
『クリスマス』にせよ『サンタ』にせよ、イメージは『喜び』に繋がるもので、これらを『逆方向』に展開すれば、きっとそこには楽しい物語が待っている筈なのです。
創作の開始地点
クリスマスイブの前日、妻から頼まれた子供へのプレゼント。その日はずっと以前から上司に誘われていた『飲みに行く日』。どちらも断れない主人公は、順に予定を進めるが、肝心なプレゼントをうっかりをスナックに忘れてしまう。
イブの当日、プレゼントがないと悲しむ娘。それを届けようかと連絡をしてくるスナックのママ。妻には『居酒屋』で飲んでいたとの説明だった為、申し出を受けるわけにはいかない。
そして、挙句の果てに向かった、娘の怒りの矛先は?
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