R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

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(スランプで小説が書けない時)コラム/スランプからの脱出(後編)

 スランプからの脱出(後編)

小説を書いている時、スランプに陥った事はありませんか? そんな時の私の対処方法などをご紹介。今回は後編です。

 

【CONTENTS】

 

今回のお話は、前回のスランプからの脱出の後編です。

結論から先に書かせていただくと、具体的に私が取った方法は『何も書かない』です。
プロフィールにあった、数年間の活動休止はそれだったのです。

 

 

『書かない』期間にしていた事


書かないからといって、何もしていなかった訳ではありません。
アウトプットが駄目な時は、インプットするのが一番良いと私は思います。

 

私はこの期間に、できるだけ多くの本を読む事にしました。小説を書いていながら、一般的な読書好きな方に比べると、相当読書量が少ない方だと思います。また、読むジャンルについても、結構偏っているようです。

 

読むべき本を選択する
単に本を読むといっても、一体何を読めばいいのか私は迷いました。

そんな時参考にしたのが、自分の書きたいと思うジャンルの小説を書いておられる作家のオススメ本でした。

 

小説の指南書や、作品を紹介しているタイプの本には大抵オススメ本が載っています。それらを全てメモして、最寄りの図書館を回り、借りれるものは全て借りました

 

オススメ本の範囲を広げる
一人の作家の方が紹介している本を読んでいく中、今度は紹介された作家の方が、更に紹介している事があります。それを繰り返し範囲を広げていきました。

  

その他の読書
オススメ本以外は、自分で書いているジャンルに近い作品集をたくさん読みました。

私は、ショートショートが得意なので、その作品集を読んでいった訳ですが、その時意識していたのは、出版社や作品を選出している作家の方が違うものを意識的に選びました。

 

海外の作品に触れる
オススメ本の中には国内の作家の方以外に、海外の作品ももちろんありました。翻訳者の方によって多少雰囲気が変わる場合もありますが、作品の構成や発想といった部分においては、やはり海外の作品と言うものは色々な影響を受けるものだと感じました。

 

伏線の張り方や、オチにたどり着くまでの流れなど、参考にできるものは全て取り入れ、ご自身の作品に反映してみるのも良いかと思います。

 

 

スランプ脱出の前兆


私の場合、長期間スランプ状態になったため、ひたすら人の書いた話を読むばっかりで、一切何も書きませんでした。
そうしたことを続けていると、自分の中にある変化が起こったのです。

 

無性に描きたくなる
今まで小説を書いていた人が、いくらスランプに陥ったからといっても、長期間何も書かずに人の作品ばかりを読んでいると、無性に書きたくなるのは理解出来ると思います。

 

書ける仕掛けを作る
無性に書きたくなったからといっても、それまではスランプ状態にあった訳です。書きたくなった時に、書く原動力となる物がすぐに始動する状態を予め作っておくのが良いと思います。

 

読書段階から作っていた仕掛け
私が、読書をした時、予定も立てずにただ読んでいった訳ではありません。
読む本の種類を大きく分け、その順番に沿って読んでいったのです。

 

実際の順序
①評価が高いなど、自分で好きだと思う作品
②評価は中程度、自分が好きでも嫌いでもない作品
③評価がかなり低い作品。できれば口コミやレビューで酷評されている作品
(この作品については、何がどう悪いのかと言う内容を把握しておく)

 

 

順序を決めて読書することの効果


順序を決めた読書をしたときのその効果ですが、評価の高い作品を読んだ時は安心感もありもちろん作品も楽しめ、色々と参考にできる事が沢山ありました。

 

次に評価が中程度の作品は、それなりに参考に出来る所はあったのですが、あまり楽しめなかったり、何かしら違和感を感じる所がありました。

大事なのは、自分が違和感を感じた原因が何であったかを明確にしておく事だと思います。


更に、最後の評価の低かった作品ですが、何処がどう評価出来ないと思われているのかを事前に把握して、ご自身で読んだ時に同じ事を感じるか、その時自分ならどう書くか、と言う事を意識して読むのが良いと思います。

 

私の場合の効果
私の場合、最後の評価の低かった作品を読んだ後、すぐに書きたいと思いました。自分なら、こう書くのにと言う思いが湧いてきたからです。

 

 

リズムはすぐに戻らない


いくら書きたい気持ちが湧いてきたからと言っても、長期スランプ状態にあった訳ですから、張り切って書き出してみたものの、リズムは乱れた状態でした。

 

ここで大事な事は、少々リズムが乱れていても書き進めることです。

 

調子が悪いのが当たり前
例えば風邪で寝込んだ後、仕事に復帰した時に、しばらく調子が戻らないと言うのは誰もが経験される事でしょう。スランプは、いわば病気のようなものです。ですから、病み上がりに調子が悪いのは当たり前だと思います。

 

病欠から仕事に復帰した時、少々調子が悪くても、そのまま続けていませんか?

小説だって同じです。少々、調子が悪くても書き続ければいいのです。そしてそれは、書いていくうちにリズムも少しずつ戻ってきます

 

こうして私はある程度の期間をかけてですが、何とかスランプから脱出する事が出来たんです。

 

次回は、ショートショート『サクラ』の創作プロセスの公開です。

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