コラム/ストーリーの作り方(後編)
ショートショートでストーリーを作る場合、そのパターンは様々です。普段はブログの『創作プロセス公開』で大まかな説明をしていますが、今回は一つの作品を例に、更に詳しい解説をしたいと思います。
【CONTENTS】
サンプルショートショート『空が光った夜』の全文はこちら↓↓↓
テーマとキーワード
今回のテーマは『光』です。光と言えば、かなり書ける範囲が広いですね。例えば希望を表す『光』であったり、レーザーなどの『光線』または『光る物』、そして『光った』と言う『現象』を取り上げたものなどです。
【発想からのキーワード】
電球、LED、太陽、希望、光線、レーザー、UFO、フラッシュ
以前の記事で創作プロセスを公開した時のテーマとキーワードです。大半の作品は、これらをヒントに物語のアイデアを練ります。
【気になったキーワード】
●光線、フラッシュ
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【連想した事柄】
●大きな地震が発生した時、空が光る現象があると言う話を、何処かで耳にした。
↓
【ここからの発想】
●爆音と共に空が光り、その後に不思議な現象が起きる
↓
【追加するアイデア】
●上記の内容ではありきたりなので、例えば現象に気付かない等
↓
【アイデア追加後のストーリー】
●爆音と共に空が光る。しかし、主人公はその時点で身の回りで起こった変化に気付かない。
●翌日、『空が光った』後の変化に気付くが、驚きのあまり騒ぐ事も出来ず、結局誰にも話さない。
●日常生活に支障がなさそうだったので、しばらくそのまま過ごす。
●やはり誰かに話したくなり、友人宅を訪問するが、そこで今回の出来事が、驚愕の事実であった事を知る。
ポイント
基本的には『光線』と『フラッシュ』からスタートしていますが、『UFO』などのキーワードも影響しています。
最初の段階で、出来るだけ多くのワードがある方が、後々のストーリーが作りやすくなる場合が多いですね。
『NB』で何度かご説明している通り、私はストーリーを物語のスタート地点から書く事を意識していません。『書ける所から書く』です。
実際に書いた内容は以下の通りです。
●空が光るが、一見何の変化もない
●そのまま会社に出勤する
●いつも通りの生活を続ける
●いつもより過ごしやすい環境の変化がある
●友人宅を訪問する
●驚愕の事実を知る
今回の作品を書いた手順は、おおよそ前記の通りです。細かいストーリーやオチについては、ある程度書き進める中で、浮かんだ所から書いています。それ以降の部分については、出来上がった話同士をつなげる様な作業になります。
構成の方法は書く人によって様々でしょうが、NB的にはとにかく『筆を休めない』です。皆さんの『書く』為のヒントになればと思います。
次回は、ショートショート『原因裁判』の創作プロセス公開です。
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