創作の動機/優秀な新人
ショートショートの創作プロセスを、その『動機』に絞って公開するものです。深くそれを知ることで、ご自身の創作時のヒントにして頂きたいと思います。
今回の作品は『優秀な新人』です。
ショートショート『優秀な新人』の全文はこちら↓↓↓
【CONTENTS】
過去の出来事
とある会社に勤めていた頃の話ですが、中途採用の『新人』がやって来ました。この『新人』は周囲の先輩達よりも『高学歴』で、確かによく色々な事を知っている様でした。
そして実際の仕事自体、出来は平均的であり、特別『優秀』だった訳ではありません。
しかし、本人の『自己評価』が異常に高く、言葉の端々に『自分は出来る』といった意識が感じられたのです。
ある時、社員で最も年配の方が会社で過去に購入した機械の操作について悩んでいたところ、その『新人』がやって来て、いとも簡単に使い始めたのです。ベテラン社員は驚いて言いました。
『僕の子供ぐらいの年齢の君が、よくこの機械の操作が出来たね』と。
この言葉を聞いた私は、すぐにピンと来るものがありました。それは、その数日前に、彼がその装置の型番を調べていたのです。
今はネットの検索で簡単位に情報が手に入る時代です。そうです、彼はその装置について知識があったのではなく、事前にインターネットで『電子マニュアル』を手に入れて、あたかも自分が知っているかの様に装ったのです。
勿論その後の仕事について、表面的な部分についてはそれなりに対処していましたが、中身が伴っていなかったのは言うまでもありません。
彼は普段の生意気な言動から、周囲の先輩たちからは『総スカン』をくらい、後に問題を起こして退職して行ったのでした。
抽出されたネタ
【生意気な新人】【インターネット】【研修】
『ネタ』的には『新人』側に問題がある様ですが、今回はそうでない人を『問題の人物』にして物語を進めてみました。
会社の中での人間関係は、やはり『信頼』が重要になると思うのですが、実際のところは『ライバル』や『上下関係』そして『理不尽』な問題など、様々な『ストレス』の原因があるのが『会社』である様に思います。勿論、何の問題もなく、円滑な人間関係を保っている企業もあるのでしょうが、私は圧倒的に『前者』が多いように感じます。
創作の開始地点
小規模な企業である主人公の会社は、一人の社員が複数の業務をこなさなければならず、主人公も採用する新人の面接を担当している。
これまでの中途採用者は長続きする人物が現れず、結局は慢性的な『欠員状態』にあった。
そんな中、新たに中途採用の募集をかけたところ、期待の出来る採用者が現れた。
採用後の研修に、思わず熱が入ってしまう主人公。指導の為には時として少々意地の悪そうな環境を作る事も……。
創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!
先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓
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