R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説・ショートショート書き方の基本

(解説から学ぶ小説書き方のルール)今回の作品/未来から来た男、コラム/小説はどのように完成するのか❶(前編)

未来から来た男

 

主人公が社会人となって直ぐに、女手一つで自分を育ててくれた母親は他界した。母と再婚する筈だった相手の男が残した借金を、母はずっと返し続けていた。母の始期を早めたげんいんであろう男に会うために、主人公は過去の世界へと向かうが……。

ショートショート『未来から来た男』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 


【CONTENTS】

 

 


テーマからの発想


今回のテーマは『時空』です。

『時空』と言えば、やはり『時空を超える』などと言う意味で、何かしら未来や過去といったもの、要はタイムマシンのような事がすぐに浮かびました。

 
発想法を鍛えると言う意味では、これとは全くかけ離れたものを、書けるようにしなければならないのですが、そのあたりはもう少し、引き出しを増やさなければいけないな、と感じました。

 

 

 

発想からのキーワード選出


時空、未来、過去、ねじれ、タイムマシン

 

 

 

POINT1:タイトル

 

タイトルは『未来から来た男』です。

実にシンプルなタイトルだと思われるかもしれませんが、これもやはり最後のオチに深く関係しています。

このブログでよく書かせていただいているのですが、小説にとって『タイトル』は、とても重要です。それは、作品全体を表しているのが理想的なのですが、場合によって具体的に書きすぎない方が良いこともあります。物語の中の仕掛けを表現しつつも、すべてをバラしてしまわない。それが理想のタイトルではないかと私は思います。

 

 

 

POINT2:書き出し


 コウタが生まれる半年以上前に、両親は離婚した。その後に現れた男は、コウタの父親になる筈だった。しかし母が保証人になった多額の借金を残して姿を消した。

 その後の生活は苦しかった。しかし、母は逃げなかった。気丈に振る舞いコウタを守り続けた。

 

主人公とその母親、そして父親になる筈だった男。主要となる三人の人物の関係性が、ここまでで分かります。小説はその中にあるエピソードを、少しずつ明らかにしてゆき、少しずつ謎の部分をを解いていくと言う、そーゆータイプの文章なのですが、状況設定などについては最初の段階である程度明らかにしておく必要があります。


書き手の方によっては、ネタバレ等を心配して、重要な事を、かなり後半で明らかにする方もいらっしゃるのですが、これはあまり良い方法だとは思えません。それは場合によって、唐突な考え事を与えてしまったり、読者の方がなかなか物語も世界に入り込めていないと言う状況が生まれます。


ショートショートは、一般的な枚数であれば、五分程度で読めてしまう物語です。ですから、一刻も早く読者の方を物語の世界に案内しなければなりません。

そういった意味で、重要な状況については、出来る限り始めの内に明らかにしておく必要があるのです。

 

 

 

POINT3:ユーモア

今回はユーモア的な要素は加えていません。物語の内容に応じて、入れない場合もありますが、個人的には可能な範囲で入れた方がいいと思っています。

真面目な内容でも、こう言った部分がある事によって、物語を引き締める役割を持たせる事が可能だからです。

 

 

 

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POINT4:前半のストーリー

 

女手一つで自分を育ててくれた母親が他界し、主人公は生前の母を苦しめた男に、過去の世界で会って、復讐しようと考える。

 

 

 過去の世界では、未来に影響を及ぼす行為は禁止されている。しかし、主人公は覚悟を決めて行く事を決める。

 

POINT5:展開〜オチ

 

過去の世界で男に会って復讐しようとするが、男は『大変な事になる』と言って、それを阻止しようとするが、主人公に銃で撃たれる。

 


主人公が撃った男は、実は母の不倫相手で、主人公の父親だった。男の死によって、主人公も世の中から消えてしまう。

 

 

総合的なポイント

 

主要となる人物が三人出て来ますが、それぞれの関係性などを分かりやすく書く必要があります。

特に『過去の世界』を扱ったお話は、辻褄が合わなくなったり、設定上の問題が出たりと、注意すべき点が増えてしまいます。

厳密に言えば、『過去の世界』に誰かが行く事で、少なからずそれ以降の世界に影響は出る筈なのですが、そこは『物語の世界』と言う線引きで、設定上の辻褄を合わせる範囲で良いかと思います。

 

 


コラム/小説はどのように完成するのか❶(前編)

 

かつて知人に「物語を書きたいけど、どう書いたらいいか分からない」と言われた事があります。

知人はある分野においては、プロ顔負けの事が出来る人で、私は逆にその分野では全く何も出来ません。互いに得意分野では、あまり意識せず、基本的な事が出来る様です。これはきっと、他の方にもよくある事だと思います。


自分が普段意識せずやっている事を、他人にわかりやすく説明すると言う作業が、一体どこまで上手くいくか分かりませんが、今回より数回にわたり、どの様に物語を組み立てるのかを解説したいと思います。


具体的な方法については、次回『小説はどのように完成するのか❶(後編)』でお話したいと思います。

 

 

 

 

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