書く才能について(後編)
一般的に『作家』と聞けば、当然のイメージとして『文章のプロ』であり『書く才能』を持った人が浮かぶでしょう。確かに現在第一線で活躍している作家の方々は、そうであるに違いないのですが、それだけでいいのでしょうか?
今回は、作家に必要な様々な才能について書かせていただきました。
【CONTENTS】
着眼力
『まずは書くためのヒント』
様々な環境の中から、他人とは違った物事に着眼する力です。
同じ物でも、違った角度、用途、立場、環境など、目を付ける前の段階から、違った視点で考えると言った力です。
発想力
『次に物語の出発点』
着眼した事柄から、どうアイデアを生み出し、物語の原案とするのか。おおまかな展開やオチをどうするのかと言うことを作り上げる力です。
アイデアの発想法についての記事はこちら↓↓↓
構成力
『そして物語の設計図』
大まかに出来上がった物語を、どういった順序で展開し、それぞれどのような配分で話を組み立ててゆくのかなど、物語全体を設計する力です。
推進力
『一つの作品を作り上げる』
文章を書き進める力です。こちらは主に文字数の多い作品が対象となりますが、短編やショートショートにも必要な力です。
実際問題として、構成までが上手く出来上がっていても書き進めることが出来なければ物語は完成しません。
書き進める力にに関する記事はこちら↓↓↓
継続力
『次作を生み出す』
一つの作品が出来上がった後、再び創作を続けなければいけません。そしてそれが一冊の本になった時、次は二冊目、三冊目と次々と生み出して行かなければならないのです。つまり、創作を続けるための継続力と言うことになります。
営業力
『出来上がった作品を売り込む』
本を出版した場合、より多くの方に読んでいただく必要が出てきます。宣伝は出版社の方でももちろんやってくれるのですが、著者自身も宣伝をする必要があります。
そして、それは現在契約中の出版社だけではなく、新たに別の出版社でも契約結んでもらえるような流れを作らなければなりません。
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全て必要なのか?
全ての能力が必要なのかと言うと、実際にはそうではないと思います。
しかし、ここに挙げた能力について、ある程度持っていた方が良いのは間違いありません。
最も重要なのは、これらの能力のうち、一つが特別周囲の人達より優れているという事です。
前編に登場した若い作家さんは、能力で言う『推進力』です。当時の文章力は実際のところ、あまり高いものではなく、世間の評価も良くありませんでした。しかし、執筆ペースがとても早く、これは編集者の方にとっても、『修正』や『加筆』の時間が取れる為、結果として『出版』に持って行きやすい原稿になるので、これも強みと言えます。
先に述べた『才能』について、ご自身が得意だと思われる事柄について更に磨きをかけて、他人よりも上回れる力を持つ事で、きっと成功への道が近づくのではないかと私は思います。
次回は、ショートショート『異音』の創作プロセス公開です。
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