ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

Novelist's brainとは何か

Novelist's brainとは何か

このブログのタイトルである

〜Novelist's brain〜について

 

【CONTENTS】  

 

Novelist's brainとは何か

 

このブログのタイトルは、

R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜』

となっているのですが、

Novelist's brainって何? 

今日は、そのお話です。

 

Novelist's brainは、『作家脳』と言う意味で、私がこれまでの経験した事から得た現在の思考回路の状態を表しています。

 

作家に必要な二つの要素

(1)書きたい事(書けるネタ)がある

(2)文章が書ける

 

極論を言えば、この二つだと思います。そして、現在第一線で活躍されている作家の方々は、勿論この二つを持ち合わせていて、数々の作品を生み出しています。

 

私は小説とは無関係の分野で活動していた時期に、たまたま小説を書く機会があり、それを雑誌に応募したところ作品が入選、やがては出版社に原稿を送る様になり、その原稿が審査に通って電子書籍を出版する事になったのです。

 

その後は本格的に小説を書こうとしたのですが、短編から長編への無理なシフトチェンジの末、長期のスランプに陥り、やがては活動を休止してしまう事になりました。

現在も小説(ショートショート)を書き続けていますが、以前にくらべて随分と楽に書ける様になりました。

 

 

では、一体スランプの前と後にはどんな違いがあったのか?

答えは簡単です。

『作家脳』(Novelist's brain)が出来あがったからです。

 

思考とのバランス

簡単に言うと、

(1)書きたい事がある を (2)文章が書ける の力が、上回ればいい訳です。

 

例えば『テーマ』の様なものがあった時、そこから物語を作り上げるのに以前の私は、

●テーマに対するベースのストーリーが必要だ。

●ストーリーは上手く展開させなければいけない。

●展開したストーリーに対するオチが必要だ。

●オチに至る前に落差をつける流れが必要だ。

●オチは話が終わる直前に、上手く決まらなければいけない。

等々、

 

書く前に自分で勝手に色んな制約を設けてしまっていました。それによって、本来進めるべく『書く』という行動が停滞していまっていたのです。

 

 

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制約は書く妨げになる

書く前からあれこれと制約を設けずとも、何かしら考えすぎている部分があると、やはりそれは書く事に対する妨げになると思います。

では、どうするか? 答えは簡単です。考えなければいいんですよ。

 

作家脳

では、『作家脳』はどういう思考なのか?

それは、書き進める力を重視した思考です。

書いている段階においては、作品のクオリティなどはあまり気にせず、ただ、書き進めて行きます。重要なのは書き進める事なのです。

 

執筆段階の例

例えば、『道』というテーマがあったとします。『道』に対してのキーワードをいくつか挙げる中で、『道路』をメインのストーリーに設定したとします。

残念な事に、この日は他の事に関して一切浮かんで来ませんでした。

 すぐに書きます

 

『起承転結』『オチ』もなければ、『主人公』さえ居ません。でもいいんです。

とにかく書くのです

 

この記事を書いている段階で、私の頭の中には何もありません。

『道路』が出てきたので、とりあえず『人』でも歩かせてみますか?

『男が道路を歩いていた』

 

こんな感じで良いと思います。

別に『男』じゃなく、女でも良いし子供や老人でもいい。馬でも良いし、宇宙人でも良いんですよ。

 

ご自身で好きな物や浮かんだもの、周囲を見渡して目についたものでも構いません。

今回は『道路』があったんで、私は何となく『歩く』という事が一番に浮かんだだけなんです。

 

『寝そべる』とか、『横たわる』も面白いかもしれません。今、思いつきで書いたんですが、何だか違ったイメージの物が浮かびそうな気配ですよね。

 

書けそうなところから始める

今回は『キーワード』から進めましたが、これが『ストーリーライン』からでも、『オチ』『タイトル』からでもいいでしょう。

 

ちなみに、私は『タイトル』が先に浮かぶ事が結構あります。そこからイメージを広げる訳です。

 

前述の様に書いていくうちに何かが現れる事があるので、それをちゃんと書き留めればいいんです。

 

 

 

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断片でも出来る限り残す

こうして、何処からか書き進める事が出来たお話は、上手く進めばある程度の、要は小説の体をなした物に仕上がるでしょうし、そうでない場合は『断片』になる訳です。

 

そうした小説の『断片』は、出来る限り私は残すようにしています。

パソコンには『執筆中』と言うフォルダがあり、そこに『断片』になってしまったお話が保存されています。

 

『断片ファイル』の利用方法

『執筆中』フォルダは、出来れば書いた時期からしばらく期間をおいてから見直す様にしています。理想的には、何をかいたのか忘れていたけど、読み返せば思い出すぐらいの期間がいいですね。

 

そして、単独の『断片』だけを見て、新たにアイデアが浮かべばそのまま書けば良いのですが、この場合も完成しなくても構いません。少しでも文章が増えるなら書き足します。

 

また、複数の『断片』をまとめて読むのも効果的で、『断片』同士が組み合わさって新たなアイデアが浮かぶ場合もありますし、全く別の『断片』が生まれる場合もあります。

こうして少しずつで良いので、大まかに完成した作品を増やしてゆくわけです。

 

ブラッシュアップ

こうして出来た作品は、粗削りでクオリティも低いかもしれません。

でも大丈夫です。

その為に、これまでの『コラム』が存在するのです。

 

①   今回の作品/あとがき、コラム/アイデア発想法(前編)

②   コラム/アイデア発想法(後編)

③   今回の作品/片想い、カメラアングル(前編)

④   カメラアングル(後編)

⑤   今回の作品/ANSWER、小説キャラクターの作り方(前編)

⑥   小説キャラクターの作り方(後編)

 

これらを参考にして、出来上がった作品のクオリティを高め、完成作品へと仕上げてゆくのです。

 

以上がざっくりした『Novelist's brain』の思考回路です。

 

 

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