ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(小説・ショートショート書き方のコツ)コラム/文章に変化をつける方法(後編)その(2)

コラム/文章に変化をつける方法(後編)その(2)

 

 

前回に引き続き、文章に変化をつける方法の(2)で、今回は『構成』についてのお話です。大まかな『展開』として『起承転結』がありますが、その中に更に細かい『構成』があります。『オチ』に対する『仕掛け』などをどの様に配置しているのか。今回は、そんなお話です。

【ご注意!】

以降の解説には『オチ』の『ネタバレ』を含んだ箇所があります。まだ作品を読んでいない方、本来のショートショートとして楽しみたい方は、先にリンク先『全文』をお読みになられる事を、お勧めします。

 

【CONTENTS】 

 

 

 

 

 

ショートショート『スミレ先輩』の場合

 

ショートショート『スミレ先輩』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

❶主人公と先輩の関係と対話

「ヤダ、こわい!」

 カンナは思わず、手にしていた書類の束を放してしまう。

「危な!」

 スミレ先輩は素早く落ちかけた書類に手を伸ばし、見事にそれを食い止める。

「さすが、スミレ先輩!」

 運動神経の良さは群を抜き、殆どの仕事は社内の誰よりも早かった。

 

主人公と先輩のやりとりを、会話だけでなく『動作』を入れる事で、より分かりやすく表現しています。ネット上でも『動画』が多く閲覧されているのと同じで、動きをつける事で理解しやすくなるのです。複数のエピソードを羅列するより、特徴的な一場面を描いた方が効果的です。

 

 

 

❷主人公の恋愛事情

「どれぐらい空いてるの?」

「ア・イ・テ・ル?」

「ああ、期間の話よ。前の彼氏と別れて、どれぐらいフリーか聞いてるの」

「前って、その……ずっと居ません」

「え? 貴方もう二十四でしょ。誰とも付き合った事無いわけ? 私はずっと居るもんだと思ってたから、聞いたりしなかったんだけど……」

「はい、出会いが無かったんです」

 

主人公恋愛事情について書きながら、実は次の展開へのステップになっている部分です。

【裁断機の話】→【男性の目】→【主人公の恋愛事情】

 

 

❸先輩の恋愛事情

 カンナは入社以来、スミレ先輩の彼氏だった相手を三人知っている。そして、みんな決まって三ヶ月以内に別れているのだ。


先ずは本題への入口です。

 

経験豊富で頼りになるスミレ先輩の言葉には重みがある。相当レベルの高い相手でなければスミレ先輩とは釣り合わない。きっと厳しい判断基準をクリア出来なかったのだろう。

いわゆる『転句』の部分です。ここから『オチ』へ仕掛けをしながら進んでゆくのです。

 


❹転句とオチ

 しかし、カンナの目には、スミレ先輩の歴代の彼氏に、それらしい欠点は見当たらない。カンナは思い切って、その事を聞いてみる事にした。


この後、いよいよ『オチ』になるんですね。

 

 

 

ショートショート『視点』の場合

 

ショートショート『視点』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

❶主人公と編集長の関係と状況

 「あのー。神様視点って分かります?」

 出版社の編集長は、少々困った表情で私に問いかけた。

「はあ、何となく」と私は答えたが、正直なところあまり自信が無かった。

この問いに至るまでに、やたらと専門用語を列挙していた編集長は、きっと私を説き伏せたいに違いない。


あえて『ゆっくり』とした展開にしています。場面設定を徐々に明らかにする手法ですね。これをやるメリットは、『オチがシンプル』な場合です。展開を早める事による『ネタバレ』を回避する為のものですが、無理に引き伸ばすのではありません。順番に『情報を開示』するのです。

  

 

❷主人公の思惑と編集長の受け止め方

「貴方が持ち込んだ原稿の中身は、全体的にその傾向がありますね。私は少し読んだだけで、そういうのが全部わかるんですよ」

 編集長は『小説の事なら何でもお見通し』の視点から言葉を放った。会話の中で私が曖昧な反応を示した言葉について、こうやってひとつずつ説明を加えてくる。しかし、私にとってそれは、あまり意味のない事だった。私の目的は編集長と話す事なのだから。

 
『編集長の思惑』として進めながら、少しずつ展開してゆきます。二人の会話の中に『ユーモア』も交えながら、『オチ』に繋がる材料も混ぜ込んで行くのです。

  

 

❸編集長が主人公に直接会った経緯

 「タチが悪いだなんて……。むしろ私はいい事をしようと思って」

「いい事? 電話口でいきなり『編集長に大事な話がある』なんて言っておいて? 正直こっちはいい迷惑ですよ」

「ええ。それは確かに言いましたけど……」

「ほら。そんでもって名前を聞いたら、ウチで本を出してる作家さんとそっくりな名前だったんで、電話に出た若い子が聞き間違っちゃって、私はすっかりその人かと」


現状、出版社が『持ち込み原稿』を受付けていない場合が殆どで、このやり取りはリアリティの為と、ここでも重要な『キーワード』を埋める為の流れです。

 

 

❹転句とオチ

「やっぱり、お話は聞いて貰えませんか」

「貴方もしつこい方ですね。すみませんが、後の予定がつかえてますんで、これで失礼しますね」

 そう言って、編集長は部屋を出て行ってしまった。その場に一人きりになってしまった私は、仕方なく出版社を後にする事にした。

 私には見えていた。今日、編集長が命の危険にさらされるのが。しかし、彼は私から直々にその情報を得るという、千載一遇のチャンスを逃したのだ。

 視点の話をしていた様だが、一体どこが間違いだったのだろう? 何でもお見通しなのは、私にとってごく普通の視点なのに。


最終的には『オチ』である『視点』の部分に辿りつく流れなのですが、物語の中盤辺りから、何度か二人の会話のやり取りの中に、ユーモアを含めた仕掛けが施してあります。つまりは『言葉の繰り返し』なのですが、基本的な構造としては、先ず『編集長』から振られた言葉を『主人公』が受ける構造です。ここで大事なのは、受けた主人公はその都度軽く『オチ』をつけておく事です。

 

 

 

 

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(小説・ショートショート書き方のコツ)コラム/文章に変化をつける方法(後編)

コラム/文章に変化をつける方法(後編)

 

 

 

テーマや構成・オチ等どんなに優れた材料があっても、それを伝える文章が淡々と、リズム感の悪い退屈なものであったとしたら、その多くを伝えるチャンスを逃しているかもしれません。今回は実際の作品を用いて、リズム・構成等、いかに上手く変化を付けて、読まれる文章にするのかをご説明したいと思います。

【ご注意!】

以降の解説には『オチ』の『ネタバレ』を含んだ箇所があります。まだ作品を読んでいない方、本来のショートショートとして楽しみたい方は、先にリンク先『全文』をお読みになられる事を、お勧めします。

 

  

【CONTENTS】

 

 

 

今回は特に、物語の『展開スピード』に関しての変化についてのご説明です。展開スピードを変える要素は『一文の長さ』と『展開のステップ』です。これらをどの様な理由で、どう変えているのか。実際の作品で見てみましょう。

 

ショートショート『超予測変換』の場合

 

ショートショート『超予測変換』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

❶現在の主人公の居る環境

 最近はスマートフォンの性能も随分と良くなった。普及率もどんどん上がり、持たない人が少数派に追いやられるばかりだ。使えるアプリも増え続け、便利な世の中になったものだと思う。

 

【遅い→普通】

今回の物語は設定として、全て主人公が住んでいるマンションの一室で展開します。この様な場合、場面転換がない分読んでいて『飽き』が来る可能性があります。展開速度早く設定してしまうと、よりその傾向が強くなる為、あえてスローペースで書きはじめ、徐々にスピードアップする展開にしています。

 

 

❷アプリの性能による環境の変化

 このアプリのお陰で小説が次々と書けるようになった。執筆ペースが上がったので、それらをコンテストに応募する事にした。

 
【普通→やや早い】

❶と同様でスローですが、少しずつスピードアップしています。通常、これらの変化は『起句』から『承句』に進む場合に多く見られますが、この段階で少し話が『展開』していなければなりません。今回で言うならば、先ずは『アプリ』の存在があり、その事によって起きた『変化』等になりますが、展開スピードとしては『やや早く』ぐらいの変化になります。

 

 

❸アプリ導入後のメインストーリー

 今回は全面的にアプリに頼ろうと思い、とりあえずタイトルを『五〇四号室』として、何かヒントを探る事にした。すると色んな変換候補が表示された。このアプリの表示部分は通常の二倍ほどあって、それらの中から『その男は』を選んだ。


【やや早い→早い】

ここから更に展開速度を早めています。物語が動き始めているのです。今回はオチに向け、どんどん早くなる展開ですから、後半になるにつれて加速してゆくイメージです。

 


❹転句とオチ

 まるでこの部屋の事の様だったが、鍵はいつもかけてある。

 でも待てよ。今日はコンテストの締切が近く、急いで書き始めたから鍵は......。

 次の瞬間、リアルに私の部屋のドアが開き、背中を激しい痛みが襲った。

 

【早い→とても早い】

オチまでは一気に早めています。これは、主人公が小説世界の中に居た状態から突然殺気を感じ、次の瞬間に現実とのリンクになるのですが、それに気付く間もなく襲われた事を表現する為です。

 

 

 

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ショートショート『カメラがある時』の場合

 

 

ショートショート『カメラがある時』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

❶主人公と、その話し相手

 あの時カメラがあったらって、私は本当にそう思うんですよ。

 え、何の話かって? ああ、以前にこの辺りで起きた殺人事件の話ですよ。知りませんか? そうですか。じゃあ、お話して差し上げましょう。


【遅い→遅い】

この作品は一人称で、主人公の『語り』だけで展開してゆきます。先ずは語る相手が居て、休日の様なのんびりとした雰囲気を作っています。オチに向けて穏やかなスタートで始めています。

 

 

❷主人公の語り

 ある日、二人の男が喧嘩になって、その挙句に一人が殺されたんです。でも犯人は捕まらないまま、迷宮入りになって……。


【遅い→遅い】

事件について、世間の人々も知っているであろう部分から、淡々と語り始めます。これは一人称の大きな特徴で、場面設定や状況説明は、全て『語り』でコントロールされる為、登場人物の『心情』などを表現する場合、文章の長さや口調などの要素も含めて、全体的に調整するのです。

 

 

❸相手からの質問

 スマホですか? とんでもない。まだ普通の携帯電話すら世の中に無かった時代の話ですよ。だからさっきからカメラがあったらって言ってたのは、そういう意味なんです。

 

【遅い→普通】

一人称で本人以外の誰かを表現する事があるのですが、これによって得られる効果は幾つかあります。例えば今回のように、物語をある方向へ導く事や、相手が質問する間隔を調整する事によって、興味の度合いを表現出来るのです。

この作品では、主人公の語りは徐々に怪しい方向へ進んでゆきます。聞いている相手が主人公に不信感を抱いた場合の表現は『頻繁に質問を重ねる』又は『全く質問しなくなる』の二通りで、多くの場合、前者に比べ後者の方が、より強い警戒心を表しています。

 

 

❹時効の成立

 でもね、もう手遅れなんです。この事件は、既に時効が成立してますから。

 

【普通→普通】

この少し後から、主人公は当事者でなければ知り得ない部分についても話始めます。そしてその話ぶりも、犯人が直接話している様な言い回しを、あえて入れています。

主人公が犯行の詳細に触れた時、興奮して思わず話してしまっている、という設定にしている為です。

 

 

❺事件の詳しい状況説明

 その後二人は殴り合いになった。素手だったら被害者の方が強かったでしょうね。なんせ体格が良かったから。筋肉質だったし。

 だけど実際は違ってた。たまたまあったんだよね、凶器になりそうな角材みたいなの。犯人はそいつを振り回して被害者を殴った。思いっきり、何度も何度も……。

 怖かったんだよ、きっとね。相手が強そうだったから。大体、一発でも殴られりゃ、相手が強いかどうかって分かるでしょう?

 必死だったんだよ。とにかく、このままじゃやられちゃうって。だけどやり過ぎだよね。相手は死んじゃったんだから。

 

【普通→普通】

被害者についての情報は、報道等で第三者が詳しく知っている場合もありますが、この事件の『犯人』は捕まっていません。ですから、その情報は本来なら誰も知らない筈です。しかし、それを主人公は知っている。これも勿論、オチに向けてのステップになっているからです。

 

 

❻転句とオチ

 貴方よくそこまで知ってますねって?

そりゃそうですよ。だって、喧嘩の相手は、この私だったんだから。

 あれ? もう行っちゃうんですか? ゆっくりしていけばいいのに。

 私達がこの場所で出会ったのも何かのご縁ですから、どうです? 一緒に記念写真でも撮りませんか?

今、ここにカメラありますから。

 

【普通→やや早い】

オチの部分は、早めの展開としました。主人公が話し相手に『犯人が自分だった』事実を告げた部分ですが、この物語の要となる部分は、殺人を犯しておきながら、時効が成立しているからと、赤の他人にその事実を告げる主人公の『異常性』であり、更に追い討ちをかける様『一緒に写真を撮ろう』とする部分です

。そして、そこには『カメラ』が登場します。この『カメラ』こそがこの物語の『テーマ』であり『要』であります。主人公の『異常性』は『カメラ』によって『増幅』されているのです。

 

そして最後に

 

文章に変化をつける方法は『展開』だけではありません。様々な方法がありますが、今回は一つの例として挙げてみました。変化によって生まれる効果も色々ありますので、それぞれの場面に合った方法で、変化をつけてみましょう。 

 

 

 

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(『銀行』がテーマの作品例)新作ショートショート(15)/拳銃をどうぞ

新作ショートショート(15)/テーマ(銀行)

 

 

 

拳銃をどうぞ

 

 

 

ー拳銃をどうぞー

 確かに目の前の銀行員の男は、そう言った。オレの聞き間違いではない筈だ。キリリとした目は、とても冗談を言っている時のそれではなかった。歯切れのいい口調は、この場において、むしろ不気味でさえあった。

ー何が起こっているのだかー

 銀行強盗を企てた者にとって、この様な事態は全くもって想定外であろう。果たして金の要求まで辿り着けるか。上手くいった場合、警報ベルは鳴らされないか。それをクリア出来た先の、逃走というステップを踏む事が出来るのか。

 ここまでの段階で、何度捕まった時の自分を想像しただろう。過去に数えきれない程のチャレンジャーが挑み、なし得なかった未来への扉。それをオレが開ける事を夢見て……。いや、実際には切羽詰まって犯行に及んだのだ。様々なリスクを背負う覚悟で。それ程までに現実世界が厳しいものだった。

『三十日間金利ゼロには絶対乗るな』と言うのは、過去に失敗を重ねた先輩達から、代々受け継がれるアドバイスの言葉だった。

 半分の十五日、いや十日ほどで返すつもりだった。新たに触れた『無人契約機』は、余計な説教などせず、黙ってオレに金を貸してくれた。

 前日に立てた競馬予想は完璧で、頭の中に描いた『レース結果』は、既に『確信』に近いものがあった。

 結果は『惨敗』だった。『悪い夢』かと思った。少なくとも昨夜には、この手に握った札束のバーチャルな感触があった筈だ。

 今日、新たにスタートしたのは『バラ色の人生』ではなく『増え続ける金利』だった。

 『利息』だけを消化する日々。空回りし続ける『自転車』。それを漕ぐ力が尽きる直前にやって来る『限度額の増加のお知らせ』。これは救われた様な錯覚に陥るが、実際には更に沼の奥深くに『沈み込んで行った』のである。

 銀行を襲う計画を立てたのは一週間前だった。上手くいくかどうかはわからない『ギャンブル』だ。どうしてそんな賭けに出たのかと言われるかもしれないが、普段の生活だってギャンブル三昧だ。どちらに転んだところで、たいした違いはないだろう。

 問題は『今』だった。これは明らかに想定していた事態ではない。銀行に押し入った時、一体誰が銀行員から拳銃を渡される事を想像出来ただろうか?

 例えば僅か数分で、銀行のまわりを包囲されて逮捕される事であったり、海外の衝撃映像の如く、訓練された銀行員に反撃されて、惨めに退散する場面など、ある程度は心の準備をしてきていたのに……。

 計画は完璧なはずだった。時間も資金もなかった割には入念な計画を立ててきた。用意していた『逃走経路』も頭の中でぐちゃぐちゃになって、もはや『迷路』と化していた。

 大都市の大手銀行なら金もあるが、それなりに警備も万全だ。入口に立つスーツ姿の男性は、一見案内係と見せかけて、実は訓練された警備員だったりする。普段はお客の案内をやっているが、不審者は常にマークされている。負け戦をする訳にはいかない。

 そこで定めた狙いが地域密着型の信用金庫で、ここは時々、銀行が応援しているプロ野球チームのハッピなんかを着ている事もあり、それが頭の中でセキュリティの甘さに直結した。しかし、何か大きな間違いをしたのだと今更気づいたが、時は既に遅かった。突き出した包丁を引っ込めたところで、時間は戻らない。

 銀行員に対する脅し文句も決めてあった。一人部屋の中で練習を重ねたオーソドックスなセリフだ。

「金を出せ!」

 しかし、拳銃が出てきた。実弾も込められているようだ……。

ー拳銃をどうぞー

 再び銀行員が言った。最初よりも大きな声で、さらに歯切れのいい口調であった。

 右手に握り締めた包丁の切れ味など、もうどうでも良かった。拳銃を前にすれば、それは丸めた新聞紙を握っている様なものだ。

 脅し続けるのは困難だった。オレは銀行員に、質問せざるを得なかった。

「ど、どうしてオレに拳銃を?」

さっきまでピクりとも表情を変えなかった銀行員の目尻に、小さな笑みが浮かんだ。

「はい……。当行は小さな信用金庫です。近年随分と融資も減っており、大手の銀行のように合併も出来ず、もはや打つ手が無いのです」

「だ、だからオレにどうしろって言うんだ!」

「ここであなたが当行を襲った事は警察には話しません。ですから、その代わりにこの拳銃で大手の○×銀行を襲い、見事にお金を奪ってきて欲しいんです。そうすれば○×銀行の信用も落ち、私どもの銀行にもお客様が……」

 

 

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(伝える本を書く為にはタイトルが重要です)気になるタイトル(3)

気になるタイトル(3)

 

小説のタイトルがとても大事な事は、いつも申し上げている事なのですが、今回も私が書店で気になったタイトルの本をご紹介します。いつもは『文字』がメインですが、今回は『イラスト』がメインのコミック版を集めてみました。

 

 

【CONTENTS】 

 

 

 

 

旦那が突然死にました

 

いきなりインパクトのあるタイトルです。誰にでもいつかはやって来る『大切な人との別れ』。普段はあまり考えたくない事なのですが、いつかは考えなければならない問題。読んでいるうちに、大切な人を『もっと大事にしなければ』って、改めて思う事が出来る一冊です。

 

 

 

夫を捨てたい

 

先述の作品とは違った角度での夫婦のお話なのですが、こちらは日頃の『あるある』がいっぱい入っています。『夫』と『妻』のどちら側から見るかによって、感じ方も違ってきますが、お互いに色々理解し合って『夫婦仲良く』って、とても大事ですよね。

 

 

 

消えたママ友

 

『消えた』に続く言葉に意外性があって、思わず手にしたのがこの本です。『意外性』は作中の文章にも必要ですが、タイトルは可能な限り『意外性』があった方が、書店で手に取られる率も高くなりますよね。

内容は、もっともっと深い部分の事なんですが、何故『ママ友』は『消えた』のかって……やはり、気になりますよね。

 

 

 

さらに、やめてみた。

 

私達の様に『ブログ』を書いている人ならば、常に『書かなければ』なんて気持ちを持ってる方も多くいらっしゃると思います。世の中には『やらなければ』とか、当たり前の様に『やっている』事っていっぱいありますよね。しかし、時には『やめてみる』事も大事な訳で、『自分を大切に』って事、私もよく考えたりするのです。

 

 

 

R・ヒラサワの本 

 

 

 

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そして最後に

 

『気になるタイトル』の、今回は全てコミック版のものをご紹介しました。 このタイプの本の良いところは、イラストがある分、活字では伝えられない雰囲気やイメージ、そして少しハードな内容もイラストによってソフトにといった、特殊な効果を生み出すことが出来る事です。イラストの持つあたたかさや優しさと言ったもの、これらは時としてデリケートな内容には、活字と同時に伝える必要があります。

今回の作品に共通するものは、『心に沁みる何か』がある事で、タイトルにもやはり訴えかけるものがあった様に思います。今後もやはり、私は『タイトル』にこだわった作品作りをしたいと、改めて思うのです。

 

 

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(『別れ話』がテーマの作品例)新作ショートショート(14)/別れの理由

新作ショートショート(14)/テーマ(別れ話)

 

 

 

 


別れの理由

 

 

 

―絶対アイツに復讐してやるんだから―
 ミナコはそう決心すると、国内で最も評判のいい美容整形外科に向かった。
「先生! 手術代は高くってもいいの。とにかく女優のアリサそっくりにして!」
 ミナコが自分の貯金をはたいてでも整形手術をしたくなったのは、全て元カレのコウスケの口から出た『別れの理由』が原因だった。
「オレってさあ、女優のアリサの事すっげえ好きじゃん。で、付き合い始めたときってオマエの髪型とか、ちょっと似てたじゃない? でも最近思ったのね、やっぱ『似てないなあ』って。だからそういう訳で、別れたいんだけど」
「はあ?」
 それが二人の最後の会話になった。結末はあっけなく、そして一方的にやって来た。
 コウスケの言葉に呆れて声も出なかった。それ以上に付き合った時の理由が単純過ぎて、こちらの方が大きなショックだった。
ー私の存在って、一体何だったのー
 コウスケは常にミナコの外見しか見ていなかった。正確には、髪型だけだったかもしれない。二年間も付き合っていながら、今さら『似ていない』と言う理由も、腹立たしい限りだった。
 コウスケに未練は無かった。しかし、ミナコの中に残った復讐心は燃え上がる一方で、その勢いを止める事は出来なかった。
 復讐の方法は至って簡単であった。コウスケが好きだと言っていたアリサそっくりの顔になって近付き、夢中にさせた挙句にフってしまうという計画だ。
 もちろんその時のセリフだって用意してある。
「アンタ、私が好きな俳優のユタカに髪型が似てたから、しばらく一緒に居たけど、やっぱ顔が似てないから付き合えないわ」
 ニヶ月後、ミナコの整形手術は無事に終わった。その結果は、実に完璧なものだった。
 街を歩けば男女を問わず、多くの人々が振り返る。
「あれ、女優のアリサじゃない?」
 そんな囁き声を、何度耳にしたか分からない。
「あのー。女優のアリサさんでしょ! ファンなんです、サインしてください!」
 時には直接、声をかけて来る人も居た。しかしミナコのセリフは決まってこうだ。
「よく似てるって言われるんだけど人違いよ……。ごめんなさい」
 気分は最高に良かった。女優のアリサを知る人は、必ず本人だと思っている様だし、アリサを知らない人々も、外見の可愛さに、思わず振り返ってしまうのだった。
 ミナコの周りの環境は激変した。すっかり有名人気取りで、少なくとも男選びに対する心の余裕は、随分と大きなものになった。残るは、コウスケへの復讐のみとなった。
 ミナコはコウスケがよく現れるバーに通った。三度目で会う事が出来たが、それまでに声をかけて来た男は、既に何人か居た。
 ミナコはさりげなく、コウスケの隣の席に着く。
「あれ? キミ女優のアリサちゃんによく似てるね」
 コウスケは、いきなり声をかけて来た。かつて二人が初めて出会った、あの時と全く同じセリフだった。
 コウスケは、相手がどれだけ似ていようとも、決して『本人でしょ?』とは言わない。
 中途半端に持ち上げて、相手の心をじらすのだ。コウスケの行動パターンは、すっかり学習済みだ。
 ミナコも急な接近は避け、コウスケの様子を伺いながら距離を詰める事にした。
 しばらく話をしながら、一緒に飲んだ。帰る間際コウスケに聞かれたので、少しじらした後、新しい携帯番号を渡した。
 連絡は忙しい事を理由に、最小限に絞った。頻繁なやり取りは危険だと思った。
 その後二回程会って、三度目となるデートは本格的なものになった。この辺りでは一番大きなテーマパークを指定して来たのだ。ミナコに『付き合おう』と言って来たのは、正にこの場所だった。
 ミナコには確信のようなものがあった。きっと彼は今日のデートで告白してくるに違いないと。
 二人は色んなアトラクションをまわり、その日はとても盛り上がった。夕方近くになるとお決まりの観覧車に誘われた。
―ここで告白するつもりなのね―
 ゆっくりと回り始めた大きな観覧車は、中に入ると以外にその速度は早く、ミナコの鼓動は一気に高まった。
 ミナコの意識は既に観覧車の頂点にあった。コウスケが告白して来るのは、きっとそのタイミングだ。ミナコはその時、用意しておいたセリフを吐くのだ。何度も何度も練習しておいた、あのセリフを。
 観覧車がついに頂点に達しようとした時、ミナコの予想通りコウスケはゆっくりと立ち上がった。
 ミナコはコウスケの告白を一蹴すべく、準備を既に整えていた。そしてコウスケが口を開く。
「やっぱりキミとは付き合えないよ」
「え?」
 コウスケの予想外の言葉にミナコは耳を疑った。
「ど、どうして? あなた女優のアリサの事が好きで、そのアリサにそっくりな私を好きになったんじゃないの?」
「ああ、その事? 確かにキミはそっくりだったよ……。本人と見間違うほどね」
「じゃ、じゃあ何で……」
「アリサにそっくりのキミとしばらく一緒にいて、改めて思ったんだ。人はやっぱり外見じゃないんだって……」

 

 

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(売れる小説を書く為に重要なのはタイトルです)気になるタイトル(2)

気になるタイトル(2)

 

 


最近、私が書店で見かけた『気になるタイトル』の本です。

小説やショートショートを書く上で、とても重要なのは『タイトル』です、と言うお話は何度も書かせていただいているのですが、まあ、どんな書き物についても重要である事は言うまでもありません。

最近気になったタイトル。今回は結構インパクトの強いものが含まれてますね。

 

 

【CONTENTS】

 

 

 

 

怖い間取り

 

芸人の『松原タニシ』さんが、実際に『事故物件』に住んだ時のお話で映画化もされていて、何かとブームになっています。

実は私も十年以上前に住んでいたマンション、不動産屋さんの紹介で見に行った時の事ですが、窓には黒いビニールシートがかかっていて、おまけに家賃がこの地域の同じ条件の物件よりもかなり安かったんですね。しかも、『入居者が少ないので家賃を下げたんで、他の部屋の方と家賃の話はしないでください』との事。結局三年ほど住みましたが、今のところ私は『無事』ですよ。

 

 

 

 

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う

 

童話をベースにしたミステリー。なかなか着眼点が面白いですね。私はタイトルで一気に興味が湧きました。

 

 

 

 

パン屋ではおにぎりを売れ

 

 『アイデア』を練ったりする時、はやり『思考』は大事ですよね。しかし、人々は似たようなルーティンワークを繰り返すうち、どうしても思考がかたまりがちです。視点を変えて『思考法』を変える事により、様々なアイデアが生まれます。これはそんな考え方に気付く事が出来る一冊です。

 

 

R・ヒラサワの本 

 

 

 

こちらは私の著書である『作家脳シリーズ』です。既にご好評いただいている
Vol.1は、常にAmazonランキング(文学理論カテゴリー)に登場する人気の書籍です。
シリーズ第二弾と第三弾であるVol.2、Vol.3は、Vol.1で作り上げた『作家脳』を更に『鍛え』、その作家脳を『持続させる』為の方法です。
様々なテクニックと、サンプルショートショートによる実践的な解説です。是非Vol.1と合わせてお読みいただければ、きっと貴方の『創作』の良き『パートナー』となるでしょう。
 
シリーズ第二弾
シリーズ第三弾

 

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そして最後に

 

私は時々『書店』に立ち寄ります。今はネットで家に居ながら、いくらでも本を探せる時代ですが、フロア内を見渡すというのは実店舗ならではの光景です。そして、その光景の中に『光るもの』がいつもあって、私はそれを探しに行くのです。

せっかく時間をかけて書き上げた原稿。それには『光るタイトル』を、是非とも付けたいものですね。

 

 

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(小説・ショートショートの書き方ブログ)今回の作品/バロメーターリング、コラム/文章に変化を付ける方法(前編)

今回の作品/バロメーターリング

 

若年層の晩婚化は、結婚相談所にとっては悩ましい問題だった。婚活パーティーやマッチングサービスに加え、新商品として交際中の相手の気持ちを測る事が出来ると言う『バロメーターリング』を販売。口コミで売り上げは右肩上がりだったが、一方で購入者からは疑惑の声が……。

 ショートショートバロメーターリング』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 


【CONTENTS】

 

 


テーマからの発想


テーマは『婚活』です。婚活と言えば、その昔は『お見合い』でしたが、今ではネットも含め様々な形があるようです。普段の生活の中、自然な流れで恋人が出来るのも、一種の婚活でしょうけど、積極的にとなるとパーティーの様な感じになるんでしょうかね。そんな思考の中、今回は間接的な題材を扱ってみました。

 


発想からのキーワード選出

 

婚活アプリ、結婚相談所、お見合いパーティー、焦り、マッチング

 

 

POINT1:タイトル


タイトルはバロメーターリング』です。これは単純に、付き合っている相手の気持ちを測る物と言う意味で付けたのですが、アイデアが広げていったのも、今回はタイトルからでした。

私が普段作品を書く場合、『タイトル』→『オチ』というパターンが結構多く、今回もその流れでした。ブログで何度も書いていますが、タイトルは非常に重要なもので、個人的には作品の五十パーセント近くを占めるものまであります。あくまでこれはイメージ的なウェイトのお話ですが、とにかくこだわるに越したことはないと思います。

 

 

 

POINT2:書き出し

 
 年々増加する傾向にある夫婦の離婚率。これについては新聞や雑誌、そしてテレビやネットで幾度も取り上げられ、結婚を考える若年層を晩婚化させる要因となっていた。


今回は珍しく、ここまでで物語の背景しか書いていません。普段は『情報開示は早めに』といっていりにも関わらず、何故でしょう? これには理由があるのです。

この物語は、書き始めから四分の一あたりぐらいまでは、以前からあるサービスについて書いています。本題はそれ以降で、そこから通常通りの書き方にしています。こうする事で、前半に少しもたつきが出るのです。

以前からのサービスは、ある程度結果が出ていたものの、満足は出来ておらず、次の商品こそ問題を解消出来る筈だと言う、そう言った期待感を出す為のものです。

物語の『流れ』は常に一定ではなく、通常は変化があるものです。しかし、これは作者が意識しなくてはなりません。そしてその意識の中で、どの様なリズムでどう書くか。それによってスピードをコントロールするのです。

 

 

 

POINT3:ユーモア


 既に購入した男性達の間では、『誰が最初に違った色のリングを見るか』と言う、本来の目的とは違った意味での競争も密かなブームとなっていた。

 

個人的な意見ですが、最近の若い方は特に『ドライ』な方が多いように思います。無関心と言うかあっさりしてると言うか、例えば今回の様に、買った商品が本来の効果を発揮しなかったら、メーカーに問い合わせるなどの考えもある筈なんですが、案外そのまま使ってたり、予想外の流れが出来ると、そっちに夢中になったり……。そんな様子を今回は入れてみました。

 

 

POINT4:前半のストーリー


若年層の晩婚化を嘆いていた結婚相談所は、お見合いパーティーの開催や、ネットのマッチングサービスなど、活性化に向け様々な対策を講じていた。


新たに口コミだけで販売を進めていた『バロメーターリング』。マッチングに至る前段階のお客を対象に、相談や問合せがあった時に勧めていたが、販売数は順調に伸びていた。

 

 

POINT5:展開〜オチ

好調な売れ行きの商品だったが、購入者の間では、商品の効果を見た人が居ないとの噂が広まっていた。


実は商品の効果は無く、リングの内側の刻印によって相手の交際人数が分かる仕組みになっていた。

 

 

 

総合的なポイント

 

結婚相談所が晩婚化に対応すべく、新商品を開発してゆく流れ、要は相談所に置かれた視点から始まった物語ですが、その先は特に固定した視点は置かずに書かれた、いわゆる『神様視点』の書き方です。書き出しからラストまで、常に俯瞰的に見た状態で書いています。今回は作中、特に誰かの心理描写が必要ではないので、この書き方は比較的書きやすい方法と言えます。

しかし、物語の構成や展開を考えた時、それが不向きと思われる場合は、視点の置き方から全て変える必要性が出る場合もあるのです。

 

 


コラム/文章に変化を付ける方法(前編)

 

今回の記事中にも出ていましたが、本来文章のリズムは一定ではありません。しかし、これを意識せずに書いてしまうと、一定な、つまりは単調なつまらない文章になってしまいます。これらを避けるためにリズムに変化を付ける訳ですが、その方法は様々なのです。 更に詳しい内容については、次回のコラム/文章に変化を付ける方法(後編)にてお話ししたいと思います。

 

 

 

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