ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(小説・ショートショート書き方の基本)コラム/伏線の張り方(後編)

コラム/伏線の張り方(後編)

 

 

 

ショートショートでは『オチ』に直結する『伏線』がとても重要ですが、それ以外にも『伏線』は存在します。今回はそんな『伏線』について、そのタイプと張り方を実際の作品を用いてご説明したいと思います。

 


【CONTENTS】

 

 

ショートショート『五点着地』の例

 

ショートショート『五点着地』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

【物語の流れ】

●戦隊ヒーローのとしてテレビに出演していた主人公は、先々の俳優業について悩んでいた。

●主人公の彼女は、俳優業に反対だったので、相談相手に出来なかった。

●過去に戦隊ヒーローをやっていた先輩に相談するが、気は進まなかった。

●相談してみると、やはり聞きたい答えが得られず、落胆の方が大きかった。

●不安が大きくなった事で、逆に諦めがつき、転職への方向に向かった。

 

 

将来の事について、彼女に相談出来ない

●気が強い

●俳優業に反対している

→先輩に相談する流れ


「アクションがイマイチな女子より人気がないの?」

 トモヒロの彼女が放った一言は、彼に大きなダメージを与えた。まるで怪人達のボスキャラ並だ。

「ヒロインって結構人気が出るものなんだ。小学生ぐらいの男子って、強さに憧れる一方で既に『男』の部分を持ってるんだよ」

「へえ、そうなの? 私は貴方に『男』を全然感じないけど……」

 自分を理解してくれない彼女に少し苛立ちを覚える。だからと言って彼女に戦いを挑むのはあまりに危険だ。それは戦隊ヒーローならではの勘だった。

ここでは主人公と彼女が、上手く信頼関係を築けていない様子を描いています。頼りなく、経済面の安定感もありません。

(主人公が彼女に相談を持ちかけられず、他の人に頼らざるを得ない状況を作る為の伏線です)

 

 

先輩が人の話を聞かず、いい加減

●話題のズレ

●話の結論がいい加減

→先輩からの回答に不安を感じる


「そ、そうだな。あの役はヒーローなのにちょっと小太りなんだよ。俺ってさあ、体重自由に操れる方じゃん」

「え? 初めて聞きましたけど」

「ほら、いつだったか病院で会った事があっただろう? あの時、俺すっごく痩せてなかったか?」

「それは多分、病気のせいで……」

「何言ってんだ! 退院してから半年後ぐらいに会った時、また体重増やせてたろ?」

「それは単に体重が戻っただけじゃ……」

「お前は何も分かってないね。更に三ヶ月ぐらい後に会った時には、もっと体重を増やせたんだぜ!」

「それって完全にリバウンドじゃ……」

体重の話は信頼性に欠けており、いい加減な印象しかありません。

(他人の話を元に、自分の話題にしてしまう典型で、徐々に先輩への信頼を損なう為の伏線です)

 


主人公が結論を出すまでの流れ

●自信満々でアドバイスしていた先輩は、実際のところ最も人気が無かった

●様々なエピソードに疑問を感じる

●戦隊モノの収録が終わって、俳優業に注力したい主人公に、アクションを鍛えるアドバイス

→不安が大きくなり、戦隊モノどころか俳優業も諦め、転職を考える

 

「もちろん先輩は一番人気だったんですよね?」

「俺は……。五番人気だよ」

「ええ?!」

「あのさあ、当時は三枚目のキャラってのもあったから、それを誰かがやらなきゃ」

 


「とにかく俺みたいに努力してりゃ、その内いい事があるって話だよ」

「はあ、そうですか……。ところで最初の話って何でしたっけ?」

「最初? えーと……。『五点着地』の話かな?」

 


 トモヒロは考えた。今日の話のポイントは何? そして着地点は何処?

 戦隊ヒーローをステップに本格的な俳優を目指したいと言っているのに、なぜ今更アクションをなんだ? 残りの放送分も既に収録済みと伝えた筈だ。

先輩は現役時代に、ヒーロー中の一番人気かと思いきや、実際には最下位で、当初の相談内容を忘れるぐらい、話は脱線しています。

また、本題に戻った後も的外れなアドバイスをされ、主人公は既に諦めの心境に陥っています。

(最終的にオチへと向かう伏線です)

 

 

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ショートショート『GIFT』の例

ショートショート『GIFT』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

【物語の流れ】

●今年で九年目になる再婚同士の夫婦は、互いに相手に対する興味が薄れていた。

●真面目だけが取り柄となってしまった夫との関係を、どうするべきか考えていた。

●真面目だった筈の夫に、浮気の疑惑が浮上する。

●浮気相手と思しき女性から、夫への誕生日プレゼントが届き、主人公に嫉妬心が芽生える。

●主人公も百貨店に出向き、より高価なプレゼントを買って対抗する。

●豪華な夕食も用意して、夫婦の時間を過ごすうち、改めて夫の大事さに気付く。

●浮気相手と思しき女性は、冷めかけた愛情を取り戻す為に、夫が依頼した協力者だった。

 

夫婦が互いに興味が無い

●妻が夫の誕生日に気付かない

●悪い意味で空気の様な存在

→夫が浮気をしそうな流れ

→妻の冷めてゆく夫への愛情


 見覚えのある女の名で夫あての荷物が届いたのは、火曜日の夕方の事だった。アサミはその事が無ければ、今日が何の日か気付かなかった。夫であるタツヤの誕生日だ。

 


 今は経済面が不安定になった。大事な要素の一つが欠けたのだ。この先、タツヤと一緒に居て大丈夫なのかと思う。

『空気の様な存在』。いい意味ではなく、悪い意味でタツヤはそれだった。アサミはタツヤから離れてゆく心を感じずにはいられなかった。

特殊な状況にならなければ、思い出さない夫の誕生日。主人公の関心の無さを表現しています。

また、主人公は再婚の決め手として、経済面と精神面の安定を、優先させていた事が分かります。これは、何かのきっかけで簡単に関係を解消させやすい条件となります。

(主人公がパート務めに出る条件と、最終的に夫の良さを再認識する為に、一旦最も気持ちが離れる状態を作っており、これはオチに対する伏線となります)

 

 

 

冷めつつも妻の中に残る、夫の長所

●パート勤めを辞めた妻にかけた声

→何かのきっかけで愛情が再燃する可能性


「無理に勤めなくてもいいさ。俺が頑張って稼ぐから」

 タツヤの言葉を有り難いと思う反面、勤めに出た理由を考えると複雑だった。悩んだ結果パートを辞めた。

主人公がパート勤めに出たのは、転職による夫の収入減少が原因だったのですが、夫はパートを辞める事には反対せず、優しく声をかけます。

しかし、主人公は夫の収入に期待していない為、素直に喜ぶ事が出来ません。唯一残った感情として『夫の優しさを少し感じた』という程度に留めています。

(後に主人公の嫉妬心を煽る為の伏線です)

 

 

妻の夫への嫉妬心の芽生え

●夫に感じる女性の影

●疑わしい夫の行動

●疑惑のプレゼント

→徐々に芽生える妻の嫉妬心

 


 何とも曖昧な返事だった。アサミが疑うのも無理はない。女とは既に二回も会っている。それも、夜の時間帯に二人きりでだ。

 その矢先に届いたのが女からの贈り物。しかもタツヤの誕生日に。

 アサミは女からの贈り物を睨みつけたまま、タツヤの帰りをじっと待った。

 


 隣部屋にはスーツが用意してあった。見たことのないネクタイも一緒だ。女からの贈り物はこれに違いない。滅多にスーツを着ないタツヤは、いつも早めに準備をする。シャツとネクタイをセットして。

夜に二人で会ったり、もらったプレゼントを大事な会議の席で使おうとしたり、主人公の嫉妬心を煽ります。

(主人公の嫉妬心がピークに達し、浮気相手と思しき女性を引き離し、夫を取り返す行動に出る為の伏線です)

 

 

ショートショートは一般的に、オチに対する伏線は一つと思われているかもしれませんが、実際には複数張り巡らせています。これらを『構成』と言えば、それに当たる部分もありますが、『仕掛け』としての要素が強ければ、それは『伏線』であると私は考えています。

 

 

次回は、ショートショート『空振りバット』の創作プロセス公開です。

 

創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!

先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓

 

 

 

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(小説・ショートショートの書き方)厳選・オススメ本はこれ!(その❶)番外編

厳選・オススメ本(その❶)

 

 

小説やショートショート、そしてブログ・コラム・エッセイと、広く書く事に関しての本には共通して参考に出来る部分が沢山あります。今回のオススメは、広く『書く事』について参考にしていただける本をご紹介します。

 

【CONTENTS】

 

 

 

設定に関する本

 

小説を書く上で、『場面設定』は重要な要素です。そして、これらの『場面』ですが、本来は実際に現地で取材するのが良いのですが、なかなか全てをそのようには出来ないものです。

現在はネットでの調査がかなり有効で、まるで現地に行ったかのような情報も入手出来る時代です。しかし、ネット上には沢山の情報があふれている為、場合によって欲しい情報に上手くたどり着けない事もあります。

紙媒体である『辞典』などの場合、欲しい情報にダイレクトにたどり着けます。今回オススメの本も、まさに『辞典』であり、様々なシチュエーションを想定した『場面設定』が用意されています。オーソドックスなものもありますが、『設定』を考える上で有効な資料になるでしょう。

 

 

 

創作に関する本

 

『創作』を学ぶ上で、色んな作品に触れる事はとても大事な事です。様々な著書からのヒントによる『創作術』。小説を書く為に必要なポイントが数多く紹介されており、技術面でも参考にしていただける部分が沢山あるでしょう。

 

 

 

推敲に関する本

 

以前、当ブログでも『推敲』に関する記事を書かせていただきましたが、こちらの本も同様に、『推敲』によって物語の構成などを見直す方法が紹介されています。物語全体を作品を書き上げてから、再度見直すのはとても重要です。読者の視点で読み直す事で、より良い作品に仕上がってゆくのです。この本はそれらのヒントとなるでしょう。

 
 
 

技術に関する本 

 
出版から年数が経っている本になりますが、個人的には特にオススメしたい本です。多くの作家の作品を例に、様々なテクニックについて解説されています。小説を書く上での様々な要素について詳しい説明があり 、例にあがっている作品の一部を読むだけでも、とても勉強になる本だと思います。

 
 
 
今回ご紹介した本や、同様に『書き方』についての本は数多く出版されており、その評価についても様々です。しかし、どの本にも共通して言えるのは、解説されている内容について、読んだ方がいかに有効にご自身の作品に取り入れる事が出来るかです。『合わない』と感じた方法があれば、上手く『アレンジ』すれば良いのです。また機会があれば『オススメ本』、ご紹介したいと思います。
 
 

R・ヒラサワの本

 

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(『光』がテーマの作品例)新作ショートショート(9)/空が光った夜

新作ショートショート9/テーマ(光)

 

 

空が光った夜

 

 

 

 寝苦しい夏の夜の事だった。破裂音のようなものと共に一瞬、空が青く光ったのだ。
 それが現実のものだったか夢だったのか、区別がつかなかった。家の外に出てみても、誰かが右往左往している気配もないし、何より、いつも見ている夜の光景と何ら変わらなかったのだから。
 翌朝になって、ようやく変化に気付いた。部屋の中に誰かが居る。そう、自分が居るのだ。正確には自分とそっくりの生き物が……。
 顔や姿は、まるで私そのものだったが、頭には一本短い触角の様な物が生えている。服は着ていないが、裸にも見えない。それはウェットスーツの様な、皮膚とも服とも区別のつかないものだった。
 自分の様な生き物は、ゆっくりと私に近付いて来て、ジェスチャーだけで意思を伝えてくる。言葉は話さない。しかし、おおよその意味は伝わった。生き物は時おり頷く素振りをみせる。この動作は人間と共通の様だ。
 一通りのジェスチャーを読み取ったところ、食べ物は必要とせず、空気中の酸素があれば大丈夫な様だ。何も食べないから排泄もしない。だから、それらの器官も無さそうだ。
『驚かなかった』と言えば嘘になるが、その姿が殆ど自分であった事によって、精神状態が麻痺して、結果的に薄いリアクションとなってしまった。これが芸人ならば、次の仕事が無くなっているところだろう。
 その生き物は、動きも私とそっくりだった。細かい癖もそうだし、何より、こちらが頭に思った事を上手く読み取り、絶妙なタイミングでサポートしてくれるのだ。まるで長年コンビを組んでいる相方の『アドリブ・ボケ』に対するツッコミの様だった。
 次の日は、会社に出社しなければならない。さて、この生き物をどうするかと思案したが、もちろん一緒に連れて行く訳にはいかない。ましてや、何処かに預ける事など、もっと無理な話だった。その結果『家で放し飼い』する事にした。他の選択肢など、あろう筈もない。
 基本的に食べ物は要らない。だからトイレの心配も無い。そして、おそらく悪さもしない筈だ。もしも、出社中に家の外で暴れていたならば、それはもはや私の出番ではない。きっと警察官や機動隊、自衛隊の人達が出動しているだろうし、もしかしたら戦隊ヒーローまで現れるかもしれない。
 会社にいる間、特に驚く様なニュースは飛び込んで来なかったし、電話で呼び出される事も無かった。おそらくあの生き物は、静かに過ごしてくれたに違いない。
 問題は私の方にあって、会社での仕事はまるで進まなかった。周囲には気付かれぬ様、普段通り働いているフリをしていたものの、思考回路はまるで機能していなかった。
 不安でいっぱいの一日を終え、ようやく家に辿り着いた。
 部屋には例の生き物が静かに待っていて、特別変わった様子は無い。それどころか、部屋はすっかり片付いていて、夕食は既に準備してあり、おまけに風呂まで沸いていた。
 変な生き物との生活は一週間ほど続いた。困った事は何も起こっていない。この生活にも少し慣れてきたので、久々に友人宅へ行ってみる事にした。
 家に着くまでの間、例の生き物について話すべきか否かと、ずっと考えていた。しかし、気付けば既に家の前まで来ていて、結局答えは出ていなかった。
「やあ、君かあ……」
 学生時代の同級生である友人宅には、彼以外に妻と二人の子供が居る。急な訪問だったからか、或いは時間帯がまずかったのか、友人はあまり浮かない表情で現れた。
「すまない。急に来てしまって……」
 私はそう詫びながら、彼をその表情にさせた原因を、頭の中で探っていた。
「ああ、構わないけど……」
 そう答える友人の笑顔は、何処かぎこちなかった。
「こんにちは!」
 友人の後ろの方からひょこっと顔を出し、元気に挨拶してきたのは、彼の長男だった。何度か会った事があるので、私の顔を知っている。今年、小学生になったばかりの筈だ。
「こっちに来ちゃダメ!」
 滅多に大きな声を出さない友人が、長男に向かって叫んだ。それに驚いた私は、友人と、その後ろに居る長男を交互に見た。
 その声を聞いたからか、長男の背後に人影が現れた。残りの家族と、更に家族全員分の触角付きの影……。
 結局、私は急用を思い出したと告げ、すぐさま友人宅を後にした。
 そして、私の頭の中に小さな疑問が湧いた。あの生き物は、一体どれくらいの酸素を必要とするのだろう?
 これは私の仮説だが、もしもある時、地球上の人口と同じぐらいの数の生き物が一気に増え、人間の何倍もの酸素を消費した場合、地球は大変な事になってしまうのでは……。
 最近、少し息がしづらい気がするけど、あの日以来に起きた変化は、私にそっくりの生き物が一人分増えただけの筈で、私の仮説などきっと合っている訳がない……。

 

 

【その他のショートショート作品はこちら↓↓↓】

時空モノガタリ投稿作品 カテゴリーの記事一覧 - R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

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ショートショートの書き方』を、作家の視点で詳しく『超解説』‼

 

 

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(解説から学ぶ小説書き方ブログ)今回の作品/サンタが来ない日、コラム/伏線の張り方(前編)

今回の作品/サンタが来ない日

 

 

クリスマス・イブの朝、プレゼントを楽しみにしていた娘の靴下の中には何も入っていなかった。主人公である父が、買っておいたプレゼントを置き忘れてきたのだ。

悲しそうに訴える娘。その怒りの矛先はやがて父へと向かい、気付けば話は意外な方向に向かってしまう……。

 

 

ショートショート『サンタが来ない日』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 


【CONTENTS】

 

 

 

おかげ様で一周年

 

当ブログ『Novelist's brain』は、本日6月2日でちょうど1年となりました。

読者の皆様、ブログを読んでいただいたり、スターをつけていただいたり、ブックマークしてくださったり、コメントをいただいたりと、本当にありがとうございます。

1年前の開設日の2週間前に突然ブログを始めようと思い、右も左もわからないまま、先輩ブロガーさんの記事を参考に、スタートした訳ですが、何とか無事にこの日を迎える事が出来ました。

開設時からのテーマとして、主に小説を書き始めたばかりの方に向け、自身の作品を用いて小説の書き方に関する解説等、参考にしていただけそうな記事を、これからも書き続けたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

R・ヒラサワ

 


テーマからの発想

 

今回のテーマは『クリスマス』です。

クリスマスと言えば、サンタにトナカイ、それにプレゼント。随分とオーソドックスな発想しか出来ていませんが、今回はオチでそれをカバーしようと考えました。要は『意外な結末』ですね。ショートショート作品には、こう言うパターンはよくあるのですが、読者の方々の反応が楽しみなものです。

 

 

 

発想からのキーワード選出


サンタ、トナカイ、プレゼント、ケーキ

 

 

 

POINT1:タイトル


タイトルは『サンタが来ない日』です。

このタイトルを見た時、読者の方はどう思うでしょうか? サンタが出て来てますから、当然クリスマス前後の話ですよね。そして『なぜサンタが来ない』のだろう? そうです。タイトルでこの疑問を抱えたままスタートして欲しかったのです。

 

 

 

POINT2:書き出し

 

「ねえ、パパ。サンタさんは来ないの?」

 今年で五歳になる娘のアミが、朝から困った様子で私に尋ねてきた。こんな時の表情も、目元が私に似てとても可愛い。最近は大人の様に見える時があり、サンタを信じているかさえも疑わしく思う。

「うーん、それは……」

 私は困った。娘へのプレゼントを、行きつけのスナックに置き忘れてきたのだ。

 

主人公と娘の関係や物語の時期など、出来る限り情報を早く伝えます。

そして、娘を溺愛しているであろう事も伝え、更に『サンタを信じているかさえも疑わしく思う』は、さりげなく『伏線』となっています。

 

 

 

創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!

先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓

 

 

POINT3:ユーモア

 

 再びママからメールが来たが、その申し出は全力で断わった。本来は今朝、娘の用意した大きな靴下の中にある筈のプレゼントを、昼間に厚化粧をした怪しい女が届けに来たら、娘は混乱するに違いない。妻への説明となると更に困難だ。

 

『主人公』と『娘』や『妻』との力関係や、主人公の普段の行動など、誰に対しても頭が上がらず、それでいていい加減な性格は、キャラクターとしてのユーモアを備えています。

これらも『伏線』の一種で、後に起こる問題など、少々設定的にいい加減な部分があるのですが、それらを物語として成立させる効果を持っています。

 

 

 

POINT4:前半のストーリー

 

クリスマス・イヴの朝、ツリーに下げた靴下にプレゼントが入っておらず、我が家にはサンタが来ないのかと、主人公に娘が訴えてきた。

 

クリスマス・イヴの前夜、会社の上司との飲み会の際、買っておいたプレゼントをスナックに置き忘れて来たが、妻には居酒屋に居たと説明していた為、後の対処に困っていた。

 

 

 

POINT5:展開〜オチ


サンタが来なかったのは、煙突を掃除しなかったからだと、娘は主人公を攻め出す。しかし、煙突など無いと主人公は返す。

 

実はプレゼントは毎年、主人公の弟がサンタの扮装で煙突から運んでいたが、二年前に誤って煙突内で事故死させており、事実を全て隠ぺいし、煙突や暖炉も使えなくしていた。

 

 

 

総合的なポイント


かわいい娘と、それを溺愛する主人公。この構図のまま、物語はどんどん先へと進み、その印象が強ければ強いほど、今回のオチは効果的になります。

この物語は、コンテストの応募用ではなかった為、創作の元になったのは『サンタさんは来ないの』という一言からです。ここからテーマをクリスマスと決め、徐々に構成を練っていきました。


創作期間は他の作品に比べ長い方になります。その間に修正なども数回繰り返し、個人的にはうまく構成できた方だと感じていて、読者の方からのコメントも多くいただける作品となりました。ショートショートはとても短い物語ですが、作品は出来る限り作り込んだ方が、良い結果に繋がると思います。


コンテストなどでは締切りがある為、創作に費やせる期間が限られてしまいます。その対処法として、日頃から途中まででも良いので、作品のストックを持たれる事をお勧めします。それによって、結果的に長い創作期間を設けたのと、同じ状態に出来るからです。

 

 

 

 コラム/伏線の張り方(前編)


伏線は大きく分けて二種類存在します。一つ目は、その物語のメインとなるオチに対する伏線で、基本的に作中に一つです。

そしてもう一つは、その物語の構成上、様々な仕掛けとして存在する伏線で、こちらは作中に複数存在する場合があります。

二つの伏線の違いや、それらを仕掛ける方法等についての、更に詳しいお話については、次回コラム/伏線の貼り方(後編)にてご説明したいと思います。

 

 

 

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(ズバリ、小説を書く・ショートショートを書く手法)番外編/番外編まとめ記事(4)

番外編まとめ記事(4)

 

小説の書き方に関するコラムのまとめです。ショートショート作品ではなく、記事をメインで読みたい方の為にまとめてみました。

コラムは通常、前編と後編に分かれていますが、今回はメインとなる後編のみを今回は6記事掲載しています。

 

【CONTENTS】 

 

 


実話とのリンク

 

小説でフィクションの世界を書く場合でも、何かしら現実世界からヒントを得ている事が多く、今回は私の作品で最もその部分が多かったものを取り上げています。

現実世界をどの様に小説世界に変換したのか? そんなお話です。

『実話とのリンク』に関する記事はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

セリフの掛け合い

 

小説内での登場人物同士のセリフはとても重要です。セリフの掛け合いによって、人物同士の関係性や心理も明らかになり、展開のスムーズさ等も、セリフによって左右される場合があります。この記事はそんなお話です。

『セリフの掛け合い』に関する記事はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

作家を目指す方へ

 

『作家志望者』の方は非常に多くいらっしゃるのですが、先ずは『商業出版』する為に必要な事や注意点等を、私の経験をもとにご説明している記事です。

『作家を目指す方』に関する記事はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

 

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タイトルの付け方

 

私の投稿作品が初めて雑誌に掲載された大きなポイントは『タイトル』です。プロの作家さんから褒められて以来、私はタイトルに大きなこだわりがあります。そんな『こだわり』の『必要性』をご説明している記事です。

『タイトルの付け方』に関する記事はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

テーマからの発想方法

 

小説を書く時の『発想方法』は色々ありますが、今回は『テーマ』をもとに書く時の方法です。前回までの『ネット講座』もこの方法で書いています。コンテスト等では最も多いと思われる流れですので、是非ご参考に。

『テーマからの発想方法』に関する記事はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

 

 

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(『再会』がテーマの作品例/ネット講座から生まれた物語)新作ショートショート(8)/青い目の人

ネット講座から生まれた物語

 

【CONTENTS】

 

 

 

今回の執筆について 


前回のネット講座❶〜❹にて、読者の方に向け、テーマと共に執筆のご案内を進めた訳ですが、一回遅れで私自身もテーマを決めて課題に取り組みました。

講座❶更新直後、テーマを選んで書き始めたので、正直なところ大変でした。

『100記事達成』の五月十二日からテーマをもとにアイデアを練り始め、実際の執筆作業は、ネット講座❷を更新した五月十五日からになります。

スタートから完成まで約二週間、そのうち執筆期間は十日間とちょっとで、今回のペースは通常より少し早い方で、長い時は全体で約1ヵ月ほどかかる事もあります。

 

今回一番苦労したのは、❶の『アイデア』から❷の『構成』あたりに進んだ段階で、その後に『伏線』の要素を加えると、大きく話が変わる事がある為です。

しかし、今回は『アイデア』も『構成』も既にブログの方で公表している為、出来るだけその流れに合った物語を考える必要がありました。

普段はこれらの作業を全て頭の中で処理しているため、実際どこかに書き出したりと言う事は殆どありません。実質的な作業としては、思いついたところや書けるところから少しずつ進めていくと言う感じです。

 

小説を書き始めたけれど上手く書けない、又はこれから小説を書いてみたいと言う方は、これまでのネット講習❶から❹と、今回出来上がった物語を順番に読んでいただけると、色々と参考になる部分があるのではないかと思います。

 

 

 

作品の元になったネット講座 

 

rhirasawanb.hatenablog.com

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rhirasawanb.hatenablog.com

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★★★【以降ショートショート作品】★★★

 

 

新作ショートショート(8)/テーマ(再会)

 

 

青い目の人

 

  

 ミキコは十二月生まれだった。誕生月と言えば、外は冷たい冬の風が吹き、ただでさえ人恋しくなる時期だ。

 恋人もいないと言うのに、クリスマスはやって来るし、その数日後には自分の誕生日が待っている。その事が、焦る気持ちに追い討ちをかけているのは言うまでもない。誕生日が来れば、ミキコは三十歳だ。二十代でいられる日は、あと一ヶ月ほどしか残っていなかった。

「やはり行動を起こすべきだわ」

 ミキコは思った。待っていても幸せは向こうからやって来ない。自分から掴みに行くしかないだろう。

 ミキコは街に出る事にした。メイクはいつもより、少しナチュラルにしておいた。これまでのものより、もっと自然な方がいいと思ったのだ。

 ミキコもこれまでの人生で、それなりに良い恋愛はしてきたつもりだ。楽しい時期もある程度あって、中には真剣に結婚を考えた相手もいた。しかし実らなかった。いつもあと少しのところで上手くいかなくなる。それには一つ大きな問題があった。それは、常に相手には恋人が居たと言う事だ。

ー他人のものが欲しくなるー

 ミキコの中に潜んでいる、静かな思いなのかもしれないが、フリーの男性以上に魅力を感じるのは確かだった。

 最近では『ときめき』も随分と減ったと思う。年齢のせいにしたくはないけれど、少なくとも要因の一つであるのは間違いないだろう。

「そう言えば……」

 二年ほど前に『ときめき』らしい感情を持った事があった。偶然出会った『青い目』の男性だ。

 今にして思うと、少しの恋愛感情があったのかもしれないが、その時のミキコにとって、相手は真面目すぎたのだ。

 その男性の『青い目』とは、外国人の様に瞳が青いのではなく、澄んだ青い目の事だ。

 当時のミキコと言えば、今より少し生活が荒れていた。出会ったのは、そのお陰もあったのだが、もうその男性と会う事はないだろう。そう、会ってはいけない相手なのだから。

 ミキコは最近、職場での環境も良くなかった。新しい上司とウマが合わない。それが原因で同僚とも不仲になってしまった。ストレスは結局、仕事の成果にも影響を及ぼし、ミスも増えた。全てが悪い循環をし始めている。

ー今度こそはー

 ミキコのストレス解消法は、街に出る事だった。今日こそ狙った相手を見つけるのだ。ミキコは大きな期待と共に、胸が弾む思いがした。

 視線の先には、スラリとした長身の男性がいた。勇気を出して近付いてゆく。

 男性とすれ違いざま、ミキコの肩が相手に触れた。

「ごめんなさい」

 その言葉をミキコが口にした直後、別の男性に腕を掴まれた。

「一緒に来てもらえますか」

 腕を掴んだ男性に連れられ、特別な部屋へと入った。ここに来るのは二度目だった。奥には見覚えのある『青い目』の男性が座っていた。

 ミキコを見たのは、相変わらず澄んだ綺麗な目だった。

「またキミか。もうやめたんじゃ……」

 スリの現行犯。二年前は初犯で実刑には至らなかった。鉄道警察隊である青い目の男性は、ミキコの事を覚えていた。

 家を出る時には間違いなく、異性との出会いを求めていた筈だ。しかし、街を歩くにつれ、思い出す職場のストレス。今年に至っては恋人の居ない焦りの方が大きかった。

 挙げ句の果てには、周囲の男性達は、自分に興味が無いのでは、という被害妄想まで湧き上がり、気付けば犯行に及んでいた。

 ミキコが自分なりの動機を話すと、青い目の男性は時折、深く頷いた。

「今度は実刑かもしれないね……」

 残念そうにミキコを見た時の目も、やはり青く澄んでいた。

 一通りの手続きが終わった後、ミキコは少し冷静になって考えてみた。

「もう人の物は奪ったりしない。次こそは、この人の様に真面目に生きなければ」

 そう思いながら『青い目』を見つめていた視線を少し落とすと、その左手に指輪は無かった。

 ミキコは思った。次はこの『青い目の男性』の心を奪うのだと。

 

 

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時空モノガタリ未発表作品 カテゴリーの記事一覧 - R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

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(小説・ショートショートの書き方)番外編/ネット講座❹【執筆編】

ネット講座❹【執筆編】

 

全四回の最終回(の予定)である今回は❹【執筆編】です。私自身も同様に作業を進め、次の回にて公開しています。前回までに、おおよそ物語の骨子は完成しているのですが、これらをいかに上手く読者の方に伝えるかと言う工程です。

どの順番で、どう表現するか。作者の腕の見せ所です。

 


【CONTENTS】

 

 

伏線とオチ編(R・ヒラサワの場合)

 

前回の❸伏線とオチ編ですが、私の方は以下の様な感じです。

 
主人公の結婚に対する焦り

→三十歳目前の設定で、尚且つ誕生日がクリスマス直後。


異性と出会う為の行動

→街に繰り出す。単に異性との出会いの為の行動。過去の恋愛には問題があり、現在もなかなかチャンスがつかめない。

 

複数の異性に出会うが、これはスリの目的の方である

→普段の出会いの為の行動と、スリを働く行動が似ていて区別がつかない。勿論、これがミスリードの鍵となっている。


かつて捕まった事のある警察隊の男性との再会

→再会である事がわかる為、主人公の記憶として、『青い目の男性』は事前に登場する必要がある。


警察隊の男性に対する恋心に気付く

→以前に出会った時には興味が無かったが、再会時に興味が湧く心境や環境の変化

 

 

 

こちらは私の著書である『作家脳シリーズ』です。既にご好評いただいている
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シリーズ第二弾

シリーズ第三弾

 

 

★★★ここからネット講座❹【執筆編】です★★★

 

『伏線とオチ』までが決まったら、いよいよ執筆作業です。各エピソードの繋がりを考えながら、全体を整えつつ物語を完成させます。

以下の例文を参考に書き進めて下さい。

 ショートショート『異音』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

●妻は夫の浮気を疑っていた。

●夫の携帯電話から聞き慣れない着信音。届いたメールで浮気を確信した。

「ミホ、助けてくれ!」

 ミホはマコトの危機に全く反応する事なく、ゆっくりとしゃがみ込み、マコトにむかって囁いた。

「変な音がしたのよねえ。車じゃなくって……貴方のスマホから。メールの着信音かしら? 聞き慣れない音がねえ」

 ミホは気付いていたのだ。メールの事も、浮気の事も……。

 ミホは一応、救急車を呼ぶ準備をした。慌てず、ゆっくりと。これはきっと事故なのだから……。

 

★妻が夫の浮気を疑っていた事、それを知り得た理由と、その結果どうなったかを描いています。

 【被害者=緊迫、加害者=余裕】

→身動きが取れず、死の恐怖が迫っている相手に対して、危害がゆっくりと加えられる様子は、恐怖のレベルとしては大きいと思います。被害者に死ぬ以外の選択肢が無くなった時、多くの人は一瞬でそれが通り過ぎる事を望むでしょう。しかし、それを加害者がコントロール出来るとするならば、その長さは、被害者への憎しみの深さに比例するのかもしれません。ここでは恐怖感を高める手法をとりました。

 

実際に書いてみましょう

 

いよいよ、実際の執筆段階です。これまで三回の講習の流れを踏まえ、最終的には『伏線とオチ』で決まる順序を考えながら、構成にも少し手を加え、流れを整えながら書いていくと言う感じになります。

 

今回の『ネット講座』では、『❶アイデア編』で私は『再会』と言うテーマを選び、読者の方と共に一回遅れですが、同様に講座を進めて来ました。ブログの記事を書きつつ、ショートショートの執筆も進め、出来るだけ早い段階で作品を発表したいと思います。

今回の様に『講座』と言う形で書き進め、本当に作品になるのかと言う問題については、私が作品を発表する事で実感していただけるのではないかと思います。

実際に『小説』の執筆に興味のある方は、『ネット講座❶~❹』までを実際にやってみていただき、そうでない方は私が一回遅れで進めた講座をご覧いただき、小説が完成してゆく過程をご覧いただければと思います。

 

以上、『執筆編』をもちまして、今回の『ネット講座』は終了となります。また機会があれば、違った内容で『講座』をやってみたいと思います。

 

 

 

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