ショートショート作家 R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

小説の書き方ブログ。ショートショート作家 R・ヒラサワが自身の作品を用いて詳しく解説。新作随時公開中!

(解説から学ぶ小説書き方ブログ)今回の作品/目撃証言、コラム/アイテムの使い方(前編)

今回の作品/目撃証言

 

余裕の無い昼食時にやって来た二人の刑事。主人公の夫にかかった強盗容疑。女のプライドを守る為、夫のアリバイについて嘘をつく主人公だったが……。

ショートショート『目撃証言』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 


【CONTENTS】

 

 


テーマからの発想

 

テーマは『アリバイ』です。

アリバイと言えば『アリバイ崩し』など、何故かその人が犯人であるかの様、怪しい匂いを感じますが、これはドラマの見過ぎでしょうか?

今回もその様な物語です。

 

 

発想からのキーワード選出


アリバイ崩し、アリバイ工作、目撃者、証拠、証言、協力者

 

 

POINT1:タイトル


タイトルは『目撃証言』です。既にオチをご存知の方は、これが既に『伏線』である事はお分かりだと思います。

タイトルは常に『作品の一部』で、尚且つ大きな役割を担っています。もしも現在、小説を書いている方で、タイトルがその様な役割を果たしていないと感じられた場合は、もう一度タイトルを見直された方がいいかもしれません。

 

 

POINT2:書き出し

 

「奥さん、金曜日の午後十時から十二時の間、ご主人がこの家に居たのは間違いないんですよね?」

「何度も同じ事聞かないで! 主人は確かにここに居たわ」

「そうですか、わかりました……。奥さん、もしご主人から連絡があれば、直ぐこちらに知らせてください。何せご主人には『強盗』の容疑がかかってますから。

「分かったわ。そんな容疑なんて、私が晴らしてみせるから」

 その言葉に、刑事たちは無反応だった。彼等の姿が見えなくなると、シズエはキッチンに戻り、昼食の準備を再開した。

 

 いつも通りですが、今回もセリフスタートです。最初のセリフで『主人公』『夫』『質問者』が登場します。人物同士の図式はここで、ある程度完成するのです。この様にスタートすると、後々の構成が随分と楽になります。

 

 

 POINT3:ユーモア

 

 シズエの嘘の部分とは、金曜日の夜に夫と一緒に部屋に居たと言う事だ。次の日である土曜日は確かに夫は家に居た。『あの女』と一夜を明かした事で揉めた日だ。

 

警察に対する『嘘の証言』が必要になる場合、幾つかのパターンが考えられます。例として『大事な人を庇う』または話すと『身に危険が及ぶ』等が考えられますが、今回は『プライドの問題』にしてみました。この場合も、主人公はやはり『窮する場面』に立たされるのですね。

 

 

POINT4:前半のストーリー

 

『強盗容疑』がかかっているからと、刑事が主人公に、容疑者である夫の行方とアリバイについて聞きに来た。

 

 

犯行のあった日のアリバイについて、主人公は夫が自宅に居たと嘘をついたが、それは夫がその時に愛人宅に居た事を話したくなかったからだった。

 

 

POINT5:展開〜オチ

主人公は夫の浮気について、かなり深い部分まで把握していた。そして、その気持ちが『浮気』ではなく『本気』だった事もだった。

 

 


『強盗』があった日の翌日、愛人宅で一夜を明かし帰ってきた夫と揉めた主人公は、その挙句に夫を殺害し、更に庭に埋めていた。その目撃情報を掴んでいた刑事たちは、本当はそれを探りに来ていた。

 

 

総合的なポイント


今回の作品で、最も重要なのは『ミスリード』です。そのセオリーとして『事実だけを述べる』と言う部分があります。作中で主人公は、一貫して『事実だけ』を述べていますが、それはあくまで『話せる部分のみ』です。

そして、これはどの作品にも言えるのですが、『話せる事実だけ』を繋ぎ合わせた時、ストーリー的な『別の流れ』が見えてくる場合があります。今回で言うならば、

『夫にはアリバイがある』

『夫に強盗はが出来ない』

『愛人の問題がある為に嘘の証言をした』

等です。この流れでは、主人公は真面目な夫が強盗などしないと信じていたが、事件当日のアリバイを愛人に証言させてくない為に困っている、という状況になる訳ですね。後はその流れで物語を書けばいいのです。

 

 

コラム/アイテムの使い方(前編)

 

作中における『アイテム』は、とても重要な役割をしています。私のこれまでの作品にも様々な『アイテム』が登場していますが、これらは偶然物語に出てきた訳ではありません。勿論『オチ』に深く関わっているのです。どんなアイテムがどの様に作品に関わって来たのか。

 更に詳しい内容については、次回のコラム/アイテムの使い方(後編)にてお話ししたいと思います。

 

 

 

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(小説・ショートショート書き方の基本)コラム/個性的なキャラクター(後編)

コラム/個性的なキャラクター(後編)

 

 

 

物語の中で、そのキャラクターの『個性』は、とても大事です。『構成』や『文脈』による面白さに加え、それらを更に引き出す効果は勿論の事ですし、何より全体の流れまで変えてしまう程、影響のある物なのです。

【ご注意!】

以降の解説には『オチ』の『ネタバレ』を含んだ箇所があります。まだ作品を読んでいない方、本来のショートショートとして楽しみたい方は、先にリンク先『全文』をお読みになられる事を、お勧めします。

 

 

 

【CONTENTS】 

 

 

 

あとがき』の場合

ショートショート『あとがき』の全文はこちら↓↓↓ 

rhirasawanb.hatenablog.com

 

【前半部分】

主人公はベテラン作家の如く、自信に満ちた、尚且つ傲慢な態度で『あとがき』を書いています。それはまるで、自作を『読ませてやっている』とでも言わんばかりに。何だか偉そうなこのキャラは『一体どんな作家なんだ?』と、思っていただく為の設定です。

 

 

 【オチの部分】

しかし、主人公は作家として全然『成功している』とは言い難いポジションに居て、尚且つ『スランプ』にまで陥っています。それどころか作家の知人から、スランプを抜け出す方法まで教えてもらっています。前もって『あとがき』を書く事で、何とかスランプを抜け出そうとしていた訳です。

 

 

【キャラクター作り】

これは勿論、オチに深い関係があるのですが、ギャップが大きいほど面白さが増すので、『そんな態度だから書けないんだよ!』とツッコミを入れたくなる様な、そんなキャラクターにした訳ですね。

『ホームレス』の話にしても、主人公は何でも大げさに表現するクセがあります。これらによって、ついつい大風呂敷を広げてしまう、要は『ビッグマウス』である性格と言う設定にしている訳ですね。

 

 


鍋奉行』の場合

 ショートショート鍋奉行』の全文はこちら↓↓↓ 

rhirasawanb.hatenablog.com

 

【前半部分】

それなりの年齢に達してから転職した主人公。それは『会社の倒産』によるものですが、頼りなく子供じみた態度は、主人公にも問題を感じさせる部分です。

尚且つ、自分が興味のある物については、ある種こだわりを持つタイプで、神経質な人物に設定しています。

 

 

【オチの部分】

主人公は妻を『さばき』、恐ろしい事件に発展します。淡々と進む現場の状況。主人公は『静かにキレる』タイプなのです。その『静けさ』こそが、この物語の最も怖い部分なのです。

 

 

【キャラクター作り】

主人公の頼りない夫に対し、遠慮なく口撃を繰り返す妻。夫は子供っぽい所があり、神経質でこだわりを持つタイプです。この様な夫婦の場合、通常のやりとりなら問題なく過ぎてしまうひとコマなのですが、あるラインを超えた時、それは事件に発展する危険性も含んでいます。

事件であれコメディであれ、夫婦や恋人、そして友人達の関係は、キャラクター同士を『対極』の位置に置くと、キャラクターが際立ち構成もやり易くなるのですね。

 

 

 

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『美人妻の憂鬱』の場合

 ショートショート『美人妻の憂鬱』の全文はこちら↓↓↓ 

rhirasawanb.hatenablog.com

 

【前半部分】

主人公である夫は、真面目で地味な女性にモテないタイプです。往々にして、こう言う男性は女性に対する自信がありません。そんな男性が美人な女性を妻にした時、それを機に自信を持つ人もいるでしょうが、反対に日々不安な気持ちで過ごす人もいる事でしょう。このタイプの人は既に結婚したにも関わらず、未だその実感が湧きません。そして、常に『別れの瞬間』がやって来るのではと、ビクビクしながら生きています。

一方の妻は、社交的で細かい事は気にしないタイプです。先述の通り、夫婦が対極の位置にあるのは、面白い物語を作るセオリーですね。夫の気も知らず自由に振る舞う様が、更に夫をヤキモキさせるのが狙いです。

 

 

【オチの部分】

二人の間に子供が出来ますが、夫は自分に似ていない事で妻に浮気の疑惑を持ちます。しかし、妻は過去に整形をしていて、子供は整形前の自分にそっくりだったのです。この場合、物語の中で『現在の妻の顔にも似ていないのではないか?』という疑問も湧くかもしれませんが、これを書くのは『蛇足』と言うものです。何故なら、妻が産んでいる以上妻の子である事は明らかですし、夫も冷静ではいられないので、自分に似ていない事にしか注目していません。結論から言うと『どちらにも似ていない』可能性もあったのですが、必要性がない為書いていないのです。

 

 

【キャラクター作り】

常に話をはぐらかそうとする妻は『真実を話せない』と言う問題を抱えています。妻が実際に『細かい事を気にしない性格である』という部分もありますが、いずれ起こりうる問題の為に、日頃からこの様に演じている可能性も含めたキャラクター作りしています。

 

 

そして最後に

 

キャラクターが物語の中で重要なのは言うまでもありませんが、実際のところで言うと、小説を書き始めた方の中には『キャラクターのインパクトが弱い』という例は多くみられます。『実在しそうな』と言う意味ではリアリティがあるのかもしれませんが、それは殆どの作品で面白さを半減させてしまう要素になりかねません。

有名人でも知人でも作中のキャラクターに合った、インパクトのありそうなモデルを探し、その人を『アレンジ』し、更に『デフォルメ』して面白いキャラクターを生み出しましょう。

 

 

 

次回は、ショートショート『目撃証言』の創作プロセス公開です。 

 

 

 

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(『デジャヴ』がテーマの作品例)新作ショートショート(11)/夢の続き

新作ショートショート(11)/テーマ(デジャヴ)

 

 

夢の続き

 

 

 

「この光景は、確かに見た事がある……」
 男は見覚えのある街の中に居た。それはかつて、小学生時代を過ごした、小さな街に違いなかった。
 記憶にある光景と比べると、ある程度変わった場所もあったが、特徴的な地形と当時からあるタバコ屋が、男の記憶の裏付けとなった。
 問題は、ここまで来た交通手段だ。通常ならば、電車とバスを乗り継ぐ筈だが、その気配も無く、気付けばここにいた、と言う感覚だった。
 男は意識の中で、うっすらと現実世界ではない事を感じてはいたが、自分の意思ではどうする事も出来なかった。今は、夢の中にいるのだ。
 男は自力で目覚める事が出来なかった。と言うよりも、むしろ目覚めたくなかった。何故なら、この先に楽しい展開が待っているからだ。
ー夢の中では、いつもこうだー 
 街の中をしばらく歩くと、いつも左手の角にタバコ屋が現れる。そこを曲がって二つ目が紳士服の店だ。この店に入ると必ずいい事がある。
 いつも通り、ずらりと並んだスーツを眺めながら、店の奥へと進んでゆく。そうすると、期待通り一着だけ他と不釣合いなスーツを発見するのだ。
 ありえない事だが、これは客が試着をしたまま忘れていった物なのである。それが証拠に、中にかかっているパンツとジャケットが、色も柄も合っていなかった。
 男はジャケットを羽織って、内ポケットに手を忍ばせる。そこには幾度か触れた事のある感触があった。
ー財布だー
 ただの財布ではない。それは、ポケットから取り出すのも苦労するほど、分厚く膨らんだ代物だ。
 中身は全て一万円札の様だが、その額が一体いくらになるのか、見当もつかなかった。
 男は迷わずそのジャケットを自分の物と取り替えて、逃げるようにその店を出る。店員は追って来ない。しかし、しばらく走ったところで目が覚めて、いつもこの先の続きが見れなかったのだ。
 今日は日曜日だった。男は今朝もあの夢を見た。いつもと同じパターンで、目覚めるタイミングも同じだった。しかし、今日はやけに夢の事が気になった。何度も同じ光景を見ているのに。
「とりあえず行ってみようか……」
 男はその目的の為、昨日着ていたスーツで出かける事にした。
 夢の中に出て来る場所は実在する。男はそこで生まれ育ったのだ。現在の自宅からは、電車とバスを乗り継がなくてはならなかった。
 移動には二時間近くかかった。子供の頃に見ていた懐かしい場所は、今でもある程度残っていた。近隣の街に比べると、少し発展が遅い様に思った。
 角のタバコ屋は残っていた。ここは大事な目印となる場所で、かつての同級生の家族が営んでいたが、今ではどうなっているのか分からない。
 タバコ屋の二軒先に、やはり紳士服の店はあった。それは夢の世界と同じだった。
ー夢の続きには、何があるのかー
 男は迷わずその中に入り、スーツのコーナーへと向かう。夢で見た時とは少し雰囲気が違ったが、奥へ奥へと進んで行った。
 ズラリと並んだスーツは、大きく色ごとに分けられていたが、その中に一着だけ違和感のある物が混ざっていた。
ーやっぱりー
 男の脈拍は、一気に上昇した。落ち着かなければならない。夢で何度も見たのとそっくりな光景が、いま目の前にあるのだ!
 心臓が今にも口から飛び出しそうなくらい、大きな脈を打っていた。
ー落ち着け、落ち着けー
 心の中で何度も言い聞かせてみるが、体は言う事を聞かない。夢の時の様に冷静ではいられなかった。
 意を決して、男はそれを羽織った。これは『試着』だ。だから落ち着いて鏡の前に立ってもいいのだ。
 何とか落ち着きを取り戻そうとした瞬間、不意に店員が近づいて来た。
「あっ!」
 男は思わず声を上げ、小走りに出口へと向かい始める。
「お、お客さん!」
 店員の声に耐えきれず、男は店を飛び出し、表の通りを全力で走り出した。
 しばらくして確認した後方に、店員の姿は無かった。どうやら、後を追って来なかった様だ。
 そして今度はゆっくりと歩きながら、すり替えたジャケットの内ポケットを探ってみたが、そこには『札束』どころか、紙くず一つ無かった。男は単に、自分が『窃盗』を犯してしまったのだと悟った。
 店の中では店員が二人、何やら話し合っていた。
「さっきのお客さん、ジャケットを試着したまま出て行ったんです!」
「ふーん、どうせ泥棒だろう。まあ、いいさ。あそこは安いスーツのコーナーだから通報するまでもない」
「でも……」
「それよりも、店の周りを警官にウロウロされた方がよっぽど迷惑だ。客が寄り付かなくなるし、ウチの評判だって悪くなるかもしれん」
「そうですか……。ただ、お客さんが置いて行ったジャケットには封筒があって、その中には大金が……」
 男がボーナスを手渡しされた翌日の、昼の出来事だった。

 

 

 

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シリーズ第二弾

シリーズ第三弾

 

 

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(解説から学ぶ小説書き方ブログ)今回の作品/ゼロ円サービス、コラム/個性的なキャラクター(前編)

今回の作品/ゼロ円サービス

 

ある日、男の元に『ゼロ円サービス』と書かれた案内ハガキが届き、そこには男の詳しい個人情報があった。疑いつつも地図にあった建物に向かい、サービスを受け始めるのだが……。

ショートショート『ゼロ円サービス』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 


【CONTENTS】

 

 


テーマからの発想

 

今回のテーマは『無料』です。無料と言えば携帯電話を始め、様々なプランで購買意欲を刺激する工夫がなされています。

しかし、世の中にはプラン云々ではなく、明らかに怪しい商売もあったりして、時として『無料』と言う言葉には、注意が必要な場合もあります。

今回は、その後者と思しきサービスについての物語です。

 


発想からのキーワード選出

 

無料、サービス品、試供品、送料無料、ゼロ円、タダ働き、高額請求、罠

 

 

 

POINT1:タイトル

 

タイトルは『ゼロ円サービス』です。タイトルをつける際、作品内容に合っていると言うのは大前提ですが、基本的に私は、読者の方に『複数の推測』をしてもらえる様な、そんなワードを含める様にしています。

本を読む場合、タイトルから何かしらのイメージを描きながら、読まれると思うのですが、特にショートショートはそのバリエーションが多い方がいいのです。その為、色んな解釈が出来る、今回の様なタイトルを付ける訳ですね。

 

POINT2:書き出し

 

「本当に無料なんだよね?」との質問に「ええ、勿論です」との答えだった。そして私は、更に続ける。

「じゃあ、これもそれも、あれもこれも全て無料って事?」

「確かにおっしゃる通り、全て無料でございます」

 私宛に怪しい葉書が届いたのは、一週間ほど前の事だった。『ゼロ円サービス』とだけ書かれたシンプルな葉書の裏には、この建物までの案内地図が書いてあった。

 

『セリフスタート』は、私が好んで使っている書き出しの方法ですが、何故この方法を使うのでしょう? 例えば今回の作品で、地の文とセリフ部分を入れ替えてみましょう。


 私宛に怪しい葉書が届いたのは、一週間ほど前の事だった。『ゼロ円サービス』とだけ書かれたシンプルな葉書の裏には、この建物までの案内地図が書いてあった。

「本当に無料なんだよね?」との質問に「ええ、勿論です」との答えだった。そして私は、更に続ける。

「じゃあ、これもそれも、あれもこれも全て無料って事?」

「確かにおっしゃる通り、全て無料でございます」

 

少し違和感がなかったですか? そうです。この順にすると、『地の文』が『過去』で『セリフ』が『現在』となってしまう為、時系列を合わせるには、双方の間にそれを繋ぐ為の『文章』が必要になる訳です。

セリフが先の場合、セリフは『現在』で地の文は『主人公の現在の記憶』となり、どちらも『現在』の事なので繋ぐ必要がありません。

今回の様な作品の場合、セリフスタートの方が、結果的に『文字数の節約』となるのです。

 

 

 

POINT3:ユーモア


私は普段から慎重なタチだ。普通ならこの様な手口の営業には乗らない。だけど、今回は乗った。何故か? あまりにも情報が正確過ぎたのだ。私の生年月日に始まり、勤務先に趣味等々、おまけに、昔のニックネームまで合っていた。

 

受付にはスーツ姿の女性が居て、顔立ちがとても綺麗だった。しかし、それは会社の中身との関係が薄い。

 次に私を、部屋まで案内してくれたこの男性も、物腰が柔らかく、尚且つイケメンだ。これは更に関係のない事だった。彼は『ヨシダ』と名乗った。

 

主人公が自分宛に届いた案内に対し、『自分は慎重』なので『怪しい営業には引っかからない』と言っておきながら、なんとも曖昧な基準でサービスを受けに来ている様子は『何処が慎重なんだよ!』と、ツッコミたくなる部分ですね。

コミカルな物語はこの様に、ある程度おかしな部分を作っておく事で、全体を調整する効果を持っています。読者の方がいちいち違和感を感じない様、『ああ、こういう世界なんだ』と言う流れを作るのです。

 

 

 

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POINT4:前半のストーリー

 

主人公の元に『ゼロ円サービス』と書かれたハガキが届き、疑いつつも案内地図にあった建物へと足を運ぶ。

 

中に居た従業員の印象は良く、サービスは、健康器具の類が無料で試せる様な内容だった。

 

 

 

POINT5:展開〜オチ

 

器具が無料で試せる上に、茶菓子も出すのに全く営業をかけて来ない。それどころか、余った時間に愚痴まで聞いてくれた。


実は新手の『愚痴聞きサービス』で、主人公の妻が内緒で申し込んでいた有料のサービスだった。

 

 

 

総合的なポイント

 

この物語の主人公は、最初から最後までサービスの事を疑っています。無料でおまけに人件費までかけているのに、この会社はどうやって利益を出しているのかと。

しかし、物語の後半ではその疑いが少し和らぎます。それはサービス自体ではなく、終了までの待ち時間に、愚痴を聞いてもらった事で気持ちが軽くなったせいです。

そして帰る頃には、ここは無理に営業しない会社なのだと、自分なりの解釈で納得までします。

読者の方によっては、主人公が少し考え方を変えた事について、疑問を持たれるかもしれませんが、これは愚痴を聞いてもらった効果が大きかった事を意味しています。だからこそ『オチ』が成立するのです。

 

 

 

コラム/個性的なキャラクター

 

私の書くショートショートには、ある程度決まった個性のキャラクターが登場します。これは単に私が『書きやすい』という事もありますが、それ以上に重要な意味があって、描いているのです。

どんな場面にどんなキャラクターが適しているのか? 等々、更に詳しい内容については、次回の『コラム/個性的なキャラクター(後編)』にてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

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(小説・ショートショート書き方の基本)コラム/意外な結末の作り方(後編)

コラム/意外な結末の作り方(後編)

 

 

 『意外な結末』を書く時は、ショートショートの書き手にとって、最も楽しい瞬間と言えます。いかに上手く読者の方々を裏切るか、『オチ』に至るまで、どのぐらいギリギリの部分まで明かしながら書く事が出来るかが勝負なのです。

読後の『ああ、そうだったのか!』と言う声は、書き手にとって最高の褒め言葉です。今回の記事が少しでも多く、その声のヒントとなればと思います。

【注意】今回の解説にはオチに関するネタバレが含まれています。作品をまだご覧になられていない方は、先にリンク先にてショートショートを読まれる事をお勧めします。

 

 

【CONTENTS】 

 

 

 


似ている物からの連想

 

テーマからアイデアを練ろうとした時、ある二つの物に対して『共通点』を感じる事があります。今回のテーマであった『レシピ』ですが、先に別の作品を書いた後に、ふと頭を過った事があったのです。『レシピって、料理のマニュアルの様な物だな』って。

 


【作品例:マニュアル】

ショートショート『マニュアル』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

『テーマ』レシピ

 

『アイデア

●似ている=間違いのもと

→間違いによって変わる方向性

→間違いを利用する

→何かのカモフラージュ

 

『構成』

●ネットで『闇アルバイト』の募集

アルバイターが素人である場合が多い

●その為マニュアルが必要となる

●マニュアルは、逮捕時の証拠品になる

●『隠語』で作成したマニュアルが必要

【本文より】

●素材をよく見て、どう料理するべきか熟考して下さい。

●切り口はどういう感じがいいか? 素材によって変えます。

●次にいためてみて下さい。軟化するかもしれません。


『オチ』●料理のレシピに見立てた『ヤミ金』の取立てマニュアル

【本文より】

「まるで料理のレシピだな」

 男はメモを見て思った。闇サイトで見つけた、金融業者の取り立てアルバイト。

 

『解説』

料理のレシピはを見た時に、ふと別の『意味にも使えるな』と思った訳です。直接的ではなく『隠語』としてなら、別の用途に使ってみれば面白いだろうと。『隠語』である以上、何かの隠し事がある状況が想定され、ストレートに『犯罪に使う』というアイデアです。使えそうだと思ったのが『ヤミ金の取り立て』でした。

 

 

ショートショートの書き方』を、作家の視点で詳しく『超解説』‼

 
 

 

 
信頼からの裏切り

 

それは例えば、親友に裏切られた時であったり、現在ではAIを搭載した忠実である筈のロボットが、主人の指示に従わなかったり、何かしらの『裏切り』があった時に、意外な事態が発生する物です。

今回の作品は、前述の二つの『裏切り』を同時に入れたものになっています。

 

【作品例:リポート】

ショートショート『リポート』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

『テーマ』

 

『アイデア

●親友の裏切り=隠し事や抜け駆け

→ダイエットは黙って始める事もある筈

→双方同じ隠し事


●ロボットの裏切り

→ロボットを他人と共有

→ロボットのみ知る個人情報

→断りきれず情報を漏洩

 


『構成』

●親友に内緒でダイエットを始める

●ダイエットはAI搭載ロボットがアシスト

●親友も同じコースの利用が判明

 


『オチ』

【ここまでの流れ】

主人公のシオリは好きな人ができ、親友のムツミに内緒でダイエットコースを開始。しかし、途中から上手く結果が出なくなり、アシストのロボットに相談を持ちかける過程で、実は親友も同じコースを受けており、先に裏切っていたのは親友の方だった事が判明。

 

 ムツミも実は、シオリと同じダイエットコースを契約していたのだ。最近痩せてきたのはそのせいだ。シオリよりも一週間早く契約したと言う。

「どうして……」

 ムツミに裏切られた気分になった。抜け駆けは許せない。それは、自分の事など棚に上げた、身勝手な想いだった。

 会うたびにムツミが痩せてゆく様に見える。不信感は募るばかりだ。それはお互い心の中に湧き上がる、口に出来ない感情だった。

 やがて二人は距離を置き始め、最終的には会う事も無くなった。

 モコの最新ダイエットリポートが出た。

「シオリサン。ストレスニヨル過食ガ止マラズ。コース解約。当社メニュー始マッテ以来、初ノ脱落者」

「追伸。友人ノ、ムツミサン。ソレニ続クモヨウ」

 

『解説』

親友の裏切り、そしてロボットの裏切り。信頼していた人などからの裏切りは、時として『恨み』に変わったりもしますが、今回は『ストレス』の方向で書いてみました。

主人公は密かに始めたダイエットに、少しの後ろめたさを感じていた筈なのですが、実は親友の方が先に自分を裏切っていた。そして、その事実を知る事になったのは、本来守るべき親友の個人情報を主人公に漏らしてしまったロボットの裏切りです。裏切りはやがてストレスとなり、残念な結末を迎える事となります。

個人情報の漏洩など、現実世界では許されないストーリーですが、各展開のつながりや必然性に考慮して構成しました。

 

 

方法の違いをアレンジ

 

道具や商品など、一般的な使用の『方法』を少し変える、それは『用途』であったり『方向』であったり、『対象』または『タイミング』など。

何かしら『常識的』と思われている事柄を『非常識』な方向にずらすと、面白いアイデアが生まれる事があります。

 

 

【作品例:ミラクルパワーボール】

ショートショート『ミラクルパワーボール』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

『テーマ』お勧めの品


『アイデア

 ●テレビ通販の商品は、効果が最大の売り

→効果の出る人と出ない人が居る

→それは使い方などではなく、タイミング

→このタイミングはオチの直前の特殊な状況下で起こる


『構成』

●友人から、ある商品を勧められる

●効果について半信半疑だったが、友人の熱意に負けて購入

●商品を使い続けるが、全く効果が出ない

●特殊なタイミングで効果を発揮


『オチ』

【ここまでの流れ】

友人のタナカに勧められ、仕方なく購入した『ミラクルパワーボール』。いざと言う時、人間の数倍の力が出ると言う。主人公は様々なシチュエーションで商品を試すが、全く効果が現れない。やがて主人公は、タナカに疑いを持ち始める。


「そんな事はないさ。なあタナカ、お前、俺を騙したんだろ!」

 もう、タナカの言葉が信じられなかった。高い金を払って買ったのに、信用していた相手に対する怒りが止められなかった。俺は例のボールを握ったまま、タナカの頬を思いっきり殴った。

 そしてタナカは、その姿が見えなくなるほど遥か彼方へと飛んで行き、最後に消えた。

 

『解説』

商品によって、その効果の表れが微妙な物もあって、それがコツなどではなく『タイミング』だったら面白いな、というのがスタート地点です。しかも、そのタイミングが個人によって現れる場面が全く違う。そうなると、まるで効果が出ない人も出てきます。物語の面白さとしては、出来る限りそのタイミングをギリギリの場所、それはストーリーの最後に近い部分と言う意味ではなく、主人公の精神的なギリギリの位置辺りに持っていきたかったので、このような展開としました。

 

 
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創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!

先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓

 

そして最後に

 

『意外な結末』を生み出すアイデアの出発点は、やはり『日常からのズレ』と言う所をポイントとして考えていただくのが近道ではないかと思います。これは何も小説の世界に限った事ではなく、何かの製品の開発などの場面でも有効な手段だと思います。

日頃見なれた『当たり前の世界』を、いい意味で少し『ふざけた方向』で考えてみる訳ですね。

 

 

次回は、ショートショート『ゼロ円サービス』の創作プロセス公開です。

 

 

 

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(解説から学ぶ小説書き方ブログ)今回の作品/秘密、コラム/意外な結末の作り方(前編)

今回の作品/秘密

 

四十五歳の主人公は、会社の忘年会で急接近した事務員の女性と不倫関係になり、いつしかそれは『本気』となった。いつまでもこの状態を続けられない。やがて主人公は、妻へ離婚話を切り出すが……。

ショートショート『秘密』の全文はこちら↓↓↓

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

【CONTENTS】

 


テーマからの発想

 

今回のテーマは『秘密』です。『秘密』と言えば、既に怪しい雰囲気が漂っていますが、やはり『悪い事』をしているイメージが強いですね。今回は、素直にその流れ通りの作品となっています。

この様にイメージの強いワードの場合、その逆のパターンでアイデアを練るのも、意外性があって面白いでしょう。次は是非、その線で書いてみたいと思っています。

 

 

 

発想からのキーワード選出

 

秘密、隠し事、偽り、嘘、口止め、浮気

 

 

 

POINT1:タイトル

 

タイトルは『秘密』です。冒頭からの主人公と愛人の関係だけを考えれば、他のタイトルもあったと思うのですが、既に作品を読まれた方はお分かりだと思いますが、今回は『オチ』と深い関係があるのです。

物語の中で、主人公の妻が話したのはラスト付近の一回のみで、それまでの行動や言動に関しては、全て主人公の語りのみにしてあります。このあたりも『秘密』と言うタイトルを付けた事に、深く関係しているのです。

 

 

 

POINT2:書き出し

 

 会社の事務所を出て直ぐの廊下でミナコとすれ違った。

「お疲れさま……」

 周囲の者に気付かれぬ様、私の耳元で囁いたミナコは、もう一度こちらを見て目配せをした。

 私は軽い笑みで答える。二人の関係は社内では『秘密』だった。

 

主人公を含む人物の関係性を描くと共に、作品の持つ怪しい雰囲気も加えてみました。社内での恋愛関係ですが、二人は不倫である為、周囲にそれを気付かれてはいけない訳です。しかし、当人同士の間では、密かにシグナルを送り合う。この様な行為も楽しみの一つだったりする訳ですね。

 

 

 

POINT3:ユーモア

 

 ミナコは半年ほど前に、事務員としてやって来た。少し派手めの、色のあるその雰囲気は、周囲の男性社員を惹きつけるには十分過ぎた。

 当然、アプローチしてくる者も何人かいた様だったが、ミナコはそれに答えない。そう、この私を除いては。

 

主人公の男性は、女性が自分にだけ振り向いた事に、とても自信を持っています。それは自分に魅力があるからだと言わんばかりに。

しかし、この自信はオチで覆される事になる為、後にユーモアとして再び生きる部分になるのです。

 

 

 

創作が上手く進まない……。そんな時、『もしも……』と、あてはめるだけ!

先ずは『試し読み』をどうぞ↓↓↓

 

 

 

POINT4:前半のストーリー

 

主人公は会社の忘年会で急接近した事務員と、不倫関係になった。

 

本妻との関係も良くなかった主人公は、愛人に対する気持ちが益々強くなっていった。

 

 

POINT5:展開〜オチ

 

愛人と一緒になる為に、本妻に離婚を切り出すと、意外にもあっさりと受け入れられる。

  

本妻と別れた後、愛人との関係を発展させる筈だったが、結局別れる羽目になった。その愛人とは、妻が雇った『別れさせ屋』だった。

 

 

総合的なポイント

 

この物語は、大半が主人公に内面描写によって進行します。重要なのは、愛人となる女性に出会った時からの、主人公の内面的な変化です。

元々は浮気性で無かった主人公が、徐々に妻以外の女性に惹かれてゆく様子、そしてそれが『本気』になってしまい、やがて自ら『離婚』を切り出すという流れ。

主人公が最終的に『離婚』を決意したのは、愛人が夫と離婚を真剣に考えていると思ったからです。しかし、これは『愛人』の計画の一つに過ぎません。

ショートショートは短い作品です。その中に必要な情報や描写などを、上手く盛り込まなくてはなりません。不要な部分は出来る限りカットし、必要な部分に厚みを持たせ、作品を作り上げるのです。

 

 

 

コラム/意外な結末の作り方(前編)

 

ショートショート作品において『意外な結末』は、一つの大きな特徴と言えます。先ずは『アイデア』があり『構成』があり、その先に『オチ』があります。意外性があればあるほど、ショートショートは面白くなります。そんな、意外な結末の作り方については、次回の『意外な結末の作り方(後編)』にてお話ししたいと思います。

 

 

 

ショートショートの書き方』を、作家の視点で詳しく『超解説』‼

 

 

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(ズバリ、小説を書く・ショートショートを書く手法)/番外編まとめ記事(5)

番外編まとめ記事(5)

 


小説の書き方に関するコラムのまとめです。ショートショート作品ではなく、記事をメインで読みたい方の為にまとめてみました。コラムは通常、前編と後編に分かれていますが、今回はメインとなる後編のみを、七記事掲載しています。

 

【CONTENTS】 

 

 

起承転結のセオリー

 

小説を書く上で『起承転結』は基本なのですが、特にショートショートの場合、その体を成していない作品も多くあります。この回ではサンプル作品を用いて、それぞれの『句』についてご説明しています。

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

とにかく小説を書いてみよう

 

私は長期のスランプから脱出し、再び小説を書ける様になった訳ですが、その時の経験から、現在書けなくなってしまっている人に向けた記事がこちら、『とにかく書く』ための記事です。

rhirasawanb.hatenablog.com

 

kindle unlimited1日に1000頁以上読まれた人気の指南書です。

 

ブログ継続のコツ

 

それは『3ヶ月』であったり『100記事』であったり、とにかくブログの継続は『難しい』とされています。とりあえず『100記事』書いてみた私が考える『継続のコツ』です。一人でも参考になる方があれば、との記事です。

rhirasawanb.hatenablog.com

 

 

 

ネット小説講座❶~❹(アイデア・構成・伏線とオチ・執筆編)

 

『100記事』の回を挟んだ為、連続していませんが、四回に分けて『ネット小説講座』という記事を書きました。これは読者の方に、用意した五つのテーマから一つ選んで頂き、実際に作品を書いて頂こうというものです。

そして、一回遅れで私自身もテーマに取り組んで、『❹執筆編』の次の回で『新作』として掲載しています。

rhirasawanb.hatenablog.com

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rhirasawanb.hatenablog.com

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ちなみに、上記の『ネット講座』から生まれた作品はこちらです。↓↓↓

(『再会』がテーマの作品例/ネット講座から生まれた物語)新作ショートショート(8)/青い目の人 - R・ヒラサワの〜Novelist's brain〜

ご興味のある方は、一度チャレンジされてはいかがでしょうか?

 

 

 

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